【リーグワン】トヨタ開幕星 FW転向2季目の19年W杯代表トゥポウがPOM「役割は激しさを出すこと」

2023年12月09日 20:53

ラグビー

【リーグワン】トヨタ開幕星 FW転向2季目の19年W杯代表トゥポウがPOM「役割は激しさを出すこと」
<トヨタ・BR東京>POMのトヨタフランカー、ウィリアム・トゥポウ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【ラグビーリーグワン1部第1節   トヨタ15―8BR東京 ( 2023年12月9日    愛知・パロマ瑞穂ラグビー場 )】 昨季6位のトヨタは同7位のBR東京に15―8で競り勝って白星発進。SHスミス、SOバレットのオールブラックスコンビがトヨタデビューを果たす中、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)には19年W杯日本代表のフランカー、ウィリアム・トゥポウ(33)が選ばれた。
 7点差の接戦となった開幕戦。特に後半はトヨタのPGによる3点のみが入るロースコアの争い、ゴール前では防御側が体を張って守り切る白熱の展開となった。そんな中でトゥポウはタックルやブレークダウンへの働きかけでファインプレーを連発。特に終盤には自陣22メートル内でビッグタックルをかましてピンチを防ぎ、スミスからは満面の笑みで称えられた。

 「チームでの役割は激しさを出すこと。そのためにバックスからFWに転向した。FWでプレーするのは楽しみだよ」とトゥポウ。19年W杯では15番で2試合に先発するなど、主にFBやCTBで活躍してきたが、バックス登録だった昨季からFW第3列に挑戦。今季は名実ともにFWとなり、世界のビッグネームたちから主役の座を奪う活躍を見せた。

 15人制よりもコンタクトやタックルの回数が多く激しいとされるリーグ(13人制)ラグビー出身で、本人も「強みはディフェンス」と胸を張る。バックスの経験を生かして自陣からの脱出キックを蹴るなどハイブリッドな活躍も見せ、姫野主将、南アフリカ代表でW杯優勝メンバーでもあるデュトイとともにバックローを形成。他チームにはないトヨタの強みとなりつつある。

 今季埼玉からBR東京に移籍した弟のセミシとも、公式戦では2度目の兄弟対決が実現。「昨晩は一緒にご飯を食べたけど、試合では互いに真剣に戦った。弟のパフォーマンスも誇りに思うよ」とトゥポウ。新戦力に目が行きがちなトヨタを、新たな持ち場で強みを発揮する33歳が支えている。

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