新生エディーJAPAN3カ条 LOリーチで超速化「ローのようなロックが必要」

2024年02月08日 04:50

ラグビー

新生エディーJAPAN3カ条 LOリーチで超速化「ローのようなロックが必要」
練習中で松橋(左)を捕まえるリーチ(撮影・久冨木 修) Photo By スポニチ
 ラグビー日本代表は7日、福岡市内での2日間の合宿を打ち上げた。9年ぶりに復帰したエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)は初の活動となる代表候補選手合宿で、現在国際交流試合を戦う昨季のリーグワン4強チーム以外から招集した34人に指導。第2次政権で目指す「超速ラグビー」の全貌を明らかにし、優勝を目指す27年W杯オーストラリア大会に向けて確かな自信を示した。
 わずか2日間のミニ合宿でも、新スタイルの浸透に向けて精力的に動き回った。初の活動を終えたジョーンズHCはテーマに掲げる「超速」ラグビーの浸透に早くも納得顔。「新しいスタイルをしようとしている中でたくさんの学びがあった。この2日間に凄く感銘を受けたし、いいスタートが切れた」。練習中「いい!」「最高のラグビー!」と何度も前向きな言葉を発する姿は充実ぶりを物語っていた。

 (1)判断スピード向上 ジョーンズHCは「超速」には速く動くだけでなく、判断能力も求めた。初日から実戦形式の練習の中で判断やコミュニケーションを取ることを重視。かつては怒鳴ることも多かったが「今の若い選手には、こちらから何かを言うのではなく、解決策を考えさせることも必要」と自身の指導スタイルもリニューアルした。頻繁にハドルを組ませ、一つ一つのプレーを確認する機会を設けた。

 (2)短時間で質の高いプレー 2日間の実戦練習は短期集中で行った。「インプレーの時間は平均35秒と言われている。その中で最大限の能力を出すこと」。前日に続き、この日も約1時間の練習中、小刻みにプレーを止めて動きを確認。再開後も強度の高い動きを徹底させた。「それができたら今よりもっと高いところにいける」と世界ランク12位からの飛躍に自信をのぞかせる。

 (3)スピードある選手の活用 今合宿では35歳のリーチ・マイケル(BL東京)を本来のFW第3列ではなくロックとして招集。「私たちは速くプレーしたいと思っているので、バックローのようなロックが必要」とコンバートの理由を説明。リーチ自身も「何でもやる。頑張ります」と新たな挑戦を歓迎していた。また、スピードが武器の大学生も招集し、新旧融合でチームづくりを進める意向も明かす。

 今後はU―20代表の視察などを行い、6月から本格始動する予定。3年後のW杯で頂点をつかむため、新生エディージャパンの戦いが始まった。


 ≪南アのコーチにブラウン氏≫南アフリカ・ラグビー協会は6日、同国代表コーチに19、23年W杯で日本代表コーチを務めたブラウン氏が就任すると発表した。監督には、19年W杯で南アフリカを率いて優勝に導き、23年W杯は強化責任者として2連覇に貢献したエラスムス氏が復帰する。

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