2位の浜西もパリ切符前進 櫻坂推しの“スーパーマン”だ 日本選手権20キロ競歩

2024年02月18日 12:52

陸上

2位の浜西もパリ切符前進 櫻坂推しの“スーパーマン”だ 日本選手権20キロ競歩
<日本陸上競技選手権大会20キロ競歩・男子> 2位でゴールする浜西諒 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【陸上・日本選手権20キロ競歩 ( 2024年2月18日    六甲アイランド周回コース )】 2位に浜西諒(23=サンベルクス)が1時間17分42秒で派遣設定記録をの1時間19分30秒を大幅にクリアしてパリ五輪代表の可能性を大きくした。
 「タイムに関しては正直17分台ってのは…自分の中ではできすぎです」と自己記録を4分以上も更新したことを驚いた。レースは優勝した池田が飛び出して、2位を歩く川野将虎(旭化成)が目標になった。明大の先輩・古賀友太(大塚製薬)と息を合わせて後を追った。残り1キロ。「本当なら残り500で行こうと思っていたんですが、残り1キロで離した方が楽かなと思って」この判断が功を奏して川野が脱落。3位を守った古賀に5秒差をつけてパリに大きく近づく2位に入った。

 浜西は決してエリートではない。「会社はデスクワークではなく体を使っているので、体が固まらなくなった要因の一つなのかな」と振り返る。サンベルクスが経営する埼玉県草加市のスーパーで週4日働く。

 業務は店頭での荷出しが中心。2日間は午前8時から午後5時までフル稼働して、残る2日は5時間勤務。「夏場は仕事したら疲れちゃったりするんで、そういうときは思い切って休んだり。練習の仕方は工夫してきました」と話す。

 日本陸連エントリー表には「目立とうと思って…」と大会への意気込みとして<結果を残して、櫻坂46の番組に呼んでいただきたいです>と書き込んだ。ちなみに推しは三期生の的野美青。大阪・豊中市出身で沿道には家族の姿もあった。「母親は見つけたんですが大応援団というには、ね」と照れ笑いを浮かべる。

 無欲の“スーパーマン”がパリにしっかり名乗りをあげた。

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