競歩女子1位の藤井、パリ決定に「エースとして」入賞狙う

2024年02月18日 15:29

陸上

競歩女子1位の藤井、パリ決定に「エースとして」入賞狙う
<日本陸上競技選手権大会20キロ競歩・女子> 優勝した藤井菜々子 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【陸上・日本選手権20キロ競歩 ( 2024年2月18日    六甲アイランド周回コース )】 女子は藤井菜々子(24)が大会新記録の1時間27分59秒で優勝した。パリ五輪派遣設定記録1時間28分30秒も上回って2大会連続の五輪出場も手にした。
 「目標が派遣設定記録の突破と優勝の(五輪)内定だったので、ホッとしています」と藤井。「10キロくらいまでは1キロ4分25秒前後で押していって、あわよくば(1時間)27分台だぞと思っていた通りのレースができたかなと思います」と振り返った。

 東京五輪に続く2大会連続の出場となる。「東京は挑戦者の気持ちだったんですけど、パリはエースとして上位を目指したいという欲が出ている。まず、先頭集団についていきたい」とパリの目標を入賞に置く。「世界は後半のラップが上がるし、揺さぶりもある。国際大会にどんどん出て、もっと学びたい」とパリの本番までに海外で数レース戦う計画だ。

 「あと、パリの石畳って硬いっていうのがあるので。試行錯誤して石疲れしないようにしないと」とシューズ選択も重要だと考えている。この大会もカーボンが入った「ちょっとだけ厚い」シューズが好感触だった。「めっちゃ厚底ではないんですけど、結構反発をもらえていい感じで歩けた」と11月ごろからなじみ始めた“相棒”にも感謝した。

 レースは日本記録を上回るペースで動いていた。「15キロ過ぎから暑くなってきて、風も出てきたのもあって凄くキツかった。そこが今後の課題」と話す。

 日本記録は1時間27分41秒。課題を克服できれば18秒の差もパリまでに解消することができるはずだ。

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