小芝風花似の20歳・尾関彩美悠 うれしい全米女子OP切符 渋野の後輩、前夜からの強行軍も踏ん張った

2024年04月23日 05:00

ゴルフ

小芝風花似の20歳・尾関彩美悠 うれしい全米女子OP切符 渋野の後輩、前夜からの強行軍も踏ん張った
 日本地区予選でティーショットを放つ尾関彩美悠=房総CC房総 Photo By 共同
 【全米女子オープン日本地区予選 ( 2024年4月22日    千葉県 房総CC房総(西C=6413ヤード、東C=6519ヤード、いずれもパー72) )】 117人が参加して36ホールで争われ、尾関彩美悠(あみゆ、20=JFEスチール)が第1ラウンド(R)、第2Rとも66で回り、通算12アンダーで首位通過した。上位5人に与えられる本大会(5月30日開幕、ペンシルベニア州ランカスターCC)の出場資格は4人が獲得。残り1人は5位に並んだ木村彩子(28=フリー)とアマチュアの入谷響(18)のプレーオフが日没サスペンデッドとなり、初めて翌日23日に持ち越された。
 ダイヤモンド世代の尾関が一発勝負でメジャー切符をつかんだ。第1Rは4番でバーディー先行もその後はパーを拾う展開。「ずっと耐えていたら、5連続が来て波に乗れた」。圧巻は13番からの5連続バーディー。ことごとくピンに絡んだ。その勢いで第2Rも6打伸ばした。

 前日は静岡でのフジサンケイ・レディースで4位と優勝争いにも加わり、疲労困憊(こんぱい)のまま千葉に移動。午後10時半に寝て朝4時に起きる強行軍に「1ラウンド目は倒れそうなくらい疲れていてヘトヘトだった」と言う。それでも「バーディーが薬みたいな感じ」と笑った。

 これまで海外の試合はアマ時代のナショナルチームでオーストラリアなどに遠征した程度。それが同世代の川崎や桜井が昨年、全英女子オープンに出場したことで意識が変わった。「写真とかを見てコースもきれいだし、いいなと思った。体力のあるうちに早くいっぱい経験したい。今のタイミングがベスト」と今回の予選参加につながった。

 渋野と同じ岡山・作陽高出身で「緊張」とは無縁の強心臓を持つ。日本ツアー1勝、笑顔が女優・小芝風花に似ていると話題の20歳はプロ初の海外試合がメジャーとなる。憧れはメジャー3勝の田仁智(チョン・インジ)。「誰と回ったとしても、いろいろガン見して一打一打学べたらいい」と大舞台へ目を輝かせた。 (内藤 博也)

《河本2位突破「楽しみ」》
 ○…通算9アンダーの2位で全米女子オープン出場を決めた河本は「先週(フジサンケイ・レディース)の試合でショットが悪かったので試合の中で調整したかった。36ホールやりきれたので良い一日だった」と笑顔を見せた。予選会を突破して20年に米ツアーに参戦も、翌年5月に撤退を表明した。「米国に行って帰ってきた身。また行けるのは自分のゴルフを試す機会。楽しみ」と感慨深げだった。

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