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【二所ノ関親方展望】照ノ富士 休場明けでも優勝候補筆頭 最大の武器は経験値

2024年07月14日 04:45

相撲

【二所ノ関親方展望】照ノ富士 休場明けでも優勝候補筆頭 最大の武器は経験値
二所ノ関親方が本命に推す照ノ富士 Photo By スポニチ
 大相撲名古屋場所は14日、名古屋市のドルフィンズアリーナで初日を迎える。2場所連続で若手力士が優勝と世代交代の波が押し寄せている上に、猛暑で調整が難しく、混戦が予想される。本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は豊富な経験を武器に休場明けのハンデを克服できると横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)を本命に推した。
 約60年もの間、名古屋場所の会場として名勝負を見守ってきたドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)では最後の開催となりました。猛暑の名古屋での戦い。体調管理が難しく、波乱が多いのも特徴です。

 それでも照ノ富士の実力はずぬけているので、出てくるのなら優勝候補の筆頭です。ここ2場所で途中休場している状況を考慮しても、本命は譲れません。稽古量うんぬんを言われていますが、相撲を取らなくても、このレベルになれば、しっかり体はつくってくるはずです。何といっても経験値が他の力士とは比べものになりません。数々の修羅場をくぐった経験とそこで培った精神力が最大の武器です。初日の相手は勢いのある平戸海、2日目は最近の対戦で連敗中の明生。この2番は大きな鍵を握ることでしょう。ここを乗り切れるようなら、百戦錬磨の横綱だけに、徐々に調子を上げて優勝争いを引っ張っていくことも十分です。

 地元のテレビ番組では高安を推しました。かつての弟弟子。期待を込めての本命でしたが、それが無謀でないことは夏場所で証明してくれました。抜群の安定感。ケガさえなければと思っていますし、そろそろ賜杯を抱いてもらいたいものです。

 大の里は周囲は騒ぎますが、優勝してもそれほど変わらないし、何も意識していない。それが彼の良さもかもしれません。やるべきことができれば、結果がついてくることは先場所で実証済み。まだ胸を借りる立場であり、今は将来のために経験、勉強する時期です。そのことを忘れずに精進することがステップアップにつながります。

 毎場所、平幕力士が最後まで優勝争いに残っています。久々に幕内に戻ってきた若隆景は大注目です。優勝も経験していますし、序盤で白星を確実に積み重ねられれば面白い存在です。(元横綱・稀勢の里)

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