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北口榛花 いつものラス投で逆転V!パリ五輪へ弾み 今季自己最高65メートル21

2024年07月14日 04:43

陸上

北口榛花 いつものラス投で逆転V!パリ五輪へ弾み 今季自己最高65メートル21
女子やり投げの試合中に笑顔を見せる北口榛花(ロイター)
 【陸上 ダイヤモンドリーグ(DL)第9戦 ( 2024年7月12日    モナコ )】 女子やり投げで昨年の世界選手権を制した北口榛花(26=JAL)が今季自己最高の65メートル21で優勝した。2位で迎えた最終6投目に逆転し、4月の第2戦に続く今季2勝目。通算8勝目を挙げ、パリ五輪へ弾みをつけた。他のパリ五輪日本代表勢は女子5000メートルの田中希実(24=ニューバランス)が今季自己最高の14分40秒86で3位。男子110メートル障害は泉谷駿介(24=住友電工)が終盤に転倒して途中棄権した。
 世界最高峰の舞台で、トレードマークの笑顔がはじけた。最終6投目、北口は観衆に手拍子を求め、大きく体を使った助走から勢いよくやりを投げた。背後では巨大なモナコ国旗がはためき「風も後ろから吹いていそうだったので、思い切って投げられた」と今季初の65メートル超えをマーク。最終投てきで逆転する必勝パターンで約1カ月後の本番へ弾みをつけた。

 1投目に今季の自己最高を更新する64メートル63を投げ「いい入りができた」と手応えがあった。その後はトラック競技の進行などとの関係で出番を待たされ、うまくかみ合わない投てきが続いたが、集中を高めて挑んだ最後に納得の一本を出した。

 今季はDL第2戦を制するなど結果を残す一方、体に硬さを感じ、記録がやや伸び悩んでいた。6月末の日本選手権で2年ぶり4度目の優勝を飾った後も、「正直、あまり(調整は)順調じゃない。かなり危機感がある」と、表情は晴れなかった。

 トレーナーに依頼して入念なケアを受けるなどして調整。「私はスピードやパワーに頼った投げではない。大きさ、柔らかさをどうやって出すか、一から見つめ直した」。本来の伸びやかな動きを取り戻し、22年から参戦のDL12試合で8度目の優勝を飾った。

 この後は拠点のチェコで調整し、20日のDLロンドン大会を経て本番に向かう。「ロンドンでもう一回いい感覚で投げて五輪に臨みたい」。さらに勢いをつけ、自信を胸に花の都へと乗り込む。
 

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