×

日大出身の清水海が炎鵬に勝った!「緊張したけど楽しみだった」大注目の序ノ口デビュー戦で堂々白星

2024年07月15日 12:21

相撲

日大出身の清水海が炎鵬に勝った!「緊張したけど楽しみだった」大注目の序ノ口デビュー戦で堂々白星
<大相撲名古屋場所・第2日>炎鵬を上手出し投げで破る清水海(撮影・井垣 忠夫) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所2日目 ( 2024年7月15日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 今場所から番付にしこ名が載った日大出身の宮崎改め清水海(23=境川部屋)が序ノ口デビュー戦を白星で飾った。
 相手は、7場所連続休場明けの元幕内・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)。朝9時半過ぎの序ノ口の土俵としては異例となる400人近い観衆の大注目を集めた。「炎鵬関との声援の差がすごかった」と苦笑いしていたが、炎鵬への大声援の中にも清水海の名を呼ぶ声援も聞かれた。

 立ち合い頭で当たり合い、押し込まれたところでタイミングよく右からいなして上手出し投げを打つと相手は右足を踏み越した。「思い切り当たって何でもやろうと、体が勝手に動いた」。幕内経験者を相手に、東日本学生体重別135キロ以上級3位の実績を持つ期待の新弟子が力を見せた。

 幕内経験者が序ノ口の土俵に上がるのは、これまで長い歴史の中でも舛ノ山、旭大星の2人しかいない。デビュー戦の相手が元幕内という極めて異例の状況を「なかなか当たることができない人なので逆にうれしかった。緊張したけど楽しみだった」とプラスに捉えた。そして「最初から勝つ気でいかないと勝てる相手ではないので」と自信を持って臨み、見事白星につなげた。

 先場所の前相撲は本名の「宮崎」で取ったが、今場所から「清水海」に改名。故郷・高知県土佐清水市のきれいな海を連想させるしこ名を師匠の境川親方(元小結・両国)が考案し、入門直後から決まっていたという。兄弟子の新小結・平戸海(24)と同じ「故郷の地名+海」というしこ名で「縁起が良い」と本人も気に入っているようだ。

 5学年上の兄・太暉は時津風部屋の三段目力士で、その名も「土佐清水 万次郎」。地名をそのまましこ名にし、下の名は同郷の偉人・ジョン万次郎から取っている。兄と同じく地元への思いが強い清水海は「2人で土佐清水を盛り上げたい」と意気込み、今後の出世を誓った。

 ◇清水海 光星(しみずうみ・こうせい)本名=宮崎光星。2001年(平13)5月24日生まれ、高知県土佐清水市出身の23歳。土佐清水相撲少年団で4歳の頃から相撲を始め、清水中3年時に全中団体戦16強。埼玉栄高に相撲留学し、3年時に関東大会重量級(115キロ未満)3位。日大3年時に全日本大学選抜金沢大会16強。4年時に東日本学生体重別135キロ以上級3位、全国学生体重別135キロ以上級8強。1メートル75、128キロ。4兄弟の三男。長男・太暉(27)は時津風部屋の三段目・土佐清水、次男・麗(25)は和歌山県庁相撲部、四男・虎之介は埼玉栄高相撲部3年。

おすすめテーマ

2024年07月15日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム