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日大出身・伊波が農大出身の時天嵐を破って三段目優勝「やっと全勝できた」デビュー3場所目で初

2024年07月26日 16:03

相撲

日大出身・伊波が農大出身の時天嵐を破って三段目優勝「やっと全勝できた」デビュー3場所目で初
<大相撲名古屋場所13日目>時天嵐(左)を上手投げで下し、三段目優勝を決めた伊波(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【大相撲名古屋場所13日目 ( 2024年7月26日    愛知・ドルフィンズアリーナ )】 西三段目55枚目の伊波(23=尾上部屋)が西三段目6枚目の時天嵐(22=時津風部屋)との全勝対決を制し、三段目優勝を決めた。
 立ち合い右で張って肩越しの右上手をつかむと、左で首を巻いて振り回して豪快な上手投げを決めた。「めちゃめちゃ緊張しました。勝つならその相撲かなと」。日大時代から得意としていた長い腕を生かした上手投げで大一番を制した。

 相手の時天嵐は、東農大出身で全国学生選手権3位などの実績を持ち、今年の春場所で三段目付け出しデビュー。今場所は幕下付け出しの日大出身・一意(22=木瀬部屋)や十両優勝経験者の栃武蔵(25=春日野部屋)ら実力者を破っていた。「相手は一番勢いに乗っているので、その勢いのまま来られたら押されてしまう。自分は平常心を意識しました」と伊波。相撲教習所の稽古では五分五分だったそうで「勝ちの方の“五”が今日出てよかったです」と笑顔を見せた。

 伊波は春場所序ノ口で6勝1敗、夏場所序二段で6勝1敗。「あと一歩で届かなかった」という全勝と初の各段優勝を果たし「やっと全勝できた。めちゃめちゃうれしい」と喜びを表した。

 日大を卒業後、地元の鹿児島県スポーツ協会に就職して約7カ月間、社会人生活を経験。地元開催の国体に出場し「こんなに応援してくれる人がいるのなら、プロで頑張ってもっと応援されたい」と角界入りを決めた。日大相撲部で同期だった春山と城間が所属する尾上部屋に、2人から4場所遅れて入門。来場所は3人が幕下で番付をそろえることになるため「みんなライバルだと思って、その中で一番早く(十両に)上がりたい」とさらなる出世を誓った。

 ◇伊波 興輝(いなみ・こうき)2000年(平12)8月22日生まれ、鹿児島県奄美市出身の23歳。鹿児島商業高で相撲を始め、3年時に全国高校総体16強。日大1年時に東日本学生体重別135キロ未満級準優勝。2年時に東日本学生体重別135キロ未満級3位。3年時に全国学生体重別大会無差別級3位。大学卒業後は鹿児島県スポーツ協会に就職。2023年10月、地元開催の鹿児島国体に出場。その後退職し、尾上部屋に入門。今年の初場所で初土俵。身長1メートル89、体重145キロ。

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