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体操女子 予選5位で団体決勝進出!喫煙&飲酒でエース宮田辞退の緊急事態乗り越えた 牛奥「メダルを」

2024年07月29日 05:45

体操

体操女子 予選5位で団体決勝進出!喫煙&飲酒でエース宮田辞退の緊急事態乗り越えた 牛奥「メダルを」
体操女子日本代表の(左から)岸、牛奥、岡村、中村 Photo By スポニチ
 【パリ五輪第3日 体操 ( 2024年7月28日    ベルシー・アリーナ )】 体操女子の予選が行われ、3班の日本は4種目合計162・196点で5大会連続の決勝進出を果たした。4班終了時点で暫定4位に入り、最終5班を前に確定。予選5位で通過した。主将兼エースの宮田笙子(順大)が喫煙&飲酒で代表辞退となる異例の状況の中で、全員が大過失なく演じ切った。
 4人4種目で計16演技を終えると、日本チームに歓喜の輪が広がった。エース辞退の緊急事態でも、全員が着実に演技をつなぎ、30日の決勝へ。跳馬で14・033点を出すなど得点源になった岸里奈(戸田市SC)は「こんないい試合初めて」と声を弾ませた。床運動の演技では多くの選手が観客から手拍子が沸き起こり、会場を引き込んだ。

 動揺を演技でかき消した。多くの種目でトップバッターを任されていた宮田がいなくなり、オーダー変更を試行錯誤。1種目目の段違い平行棒では3番目のはずの岸が2番目でコールされた。2日前に提出したオーダーにミスがあるハプニングがあったが、平然と演技を通しきった。平均台でぐらつき、落下しかけたが「チームのために自分のために、落ちたくない」と岸。平均年齢17・5歳の若きメンバーが、それぞれ意地を見せた。

 思いは一つだった。2日前の会場練習には、事前キャンプ地のモナコから離脱前の宮田が全員に渡した赤と白のヘアピンをつけて臨んでいた。前日のミーティングで日本協会の田中光・強化本部長が本番でもつけるか確認。選手たちの意志は固く、田中強化本部長も「それなら堂々と行こう」と容認した。1種目目が始まる前には円陣を組み「やったるでー!」と声を張り上げて結束。岡村真(相好ク)は「5人で戦っているんだというのを見せるというか、みんなで戦えた」と胸を張った。

 決勝では1964年東京五輪以来となるメダル獲得を狙う。最年長19歳の牛奥小羽(日体大)は「0・1点を大切に、今日ミスがあったところをしっかり修正して、今日よりいい演技ができるように頑張りたい。メダルを獲りたい」ときっぱり。緊急事態を乗り越え、体操ニッポンが勢いに乗ってきた。

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