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松山英樹が銅メダル 「メダル獲るとスポットライト当たる」エースの意地示した日本男子初の快挙

2024年08月05日 01:16

ゴルフ

松山英樹が銅メダル 「メダル獲るとスポットライト当たる」エースの意地示した日本男子初の快挙
<パリ五輪・男子ゴルフ最終日>銅メダルを獲得した松山(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第10日 男子ゴルフ ( 2024年8月4日    ゴルフナショナル=7174ヤード、パー71 )】 最終ラウンドが行われ、首位と3打差の4位から出た21年マスターズ覇者の松山英樹(32=LEXUS)は6バーディー、ボギーなしの65で回り、通算17アンダーで日本男子初の銅メダルを獲得した。
 この日は1番パー発進のあと、2番で早くもバーディーを奪う上々の滑り出しを見せた松山。アイアンの切れが鋭く、4番から圧巻の3連続バーディーを奪い観客を沸かせるなど、4つ伸ばした。後半も2バーディーをマーク。ボギーなしの安定したゴルフで最後までメダル争いを演じた。

 前回21年東京五輪でメダルまであと一歩の4位だった松山は、第1ラウンドで8バーディー、ボギーなしの63をマークし、8アンダーで単独首位発進。

 第2ラウンドも7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの68で回り、通算11アンダーで首位を守った。

 前日の第3ラウンドでは、3バーディー、3ボギーの71で回り、通算11アンダーの4位に後退も「(金メダルの)チャンスがある位置で終えることができたので、最終日はいい一日にできるように頑張りたい。いいプレーをしたい」と語っていた。

 日本の絶対的エース。21年東京五輪ではプレーオフの末に4位だった。大会直前に新型コロナに感染した影響で万全な状態ではなかったが、最後までメダルを争う意地を見せた。2大会連続出場となるパリ五輪。しかし本心では、「若手が頑張ってランク50位以内に2人が入っていれば、別に僕は出ないでもいいかな」という思いがあった。代表決定時に日本勢で世界ランク50位以内は松山ただ1人。「そういう感じではなかったので出なきゃいけない」と出場を決めた。

 32歳。体のケアに手を尽くしても、誰よりも練習を重ねるからこそ、首や背中の痛みとも戦いながら世界の頂点を目指している。ツアーはシーズンの最中ではあるが、日本の男子ゴルフ界を背負う覚悟の出場だった。「出るからにはどの試合でも1番を目指している」。欧州内で調整を行ってパリ入り。かつて松山はこう語ったことがある。

 「普段は見る機会の少ないスポーツも、金メダルで見るわけじゃないですか。金メダル獲ると、スポットライトも当たりますし」

 21年にマスターズで日本人男子初のメジャー制覇を果たし、今年2月にはアジア勢単独最多となる米ツアー通算9勝目を挙げた。歴史をつくり続けてきた32歳が、今度は日本男子初のメダルをつかみ取った。

 

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