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関学大アメフト部 大麻所持・使用を否定、協会との見解相違を強調 無期限活動休止の部員は毛髪検査を拒否

2024年08月30日 16:41

アメフト

関学大アメフト部 大麻所持・使用を否定、協会との見解相違を強調 無期限活動休止の部員は毛髪検査を拒否
<関学大アメフト部 会見>会見を行う関学大アメフト部(左から)小野宏ディレクター、池埜聡部長、大村和輝監督(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 関学大は30日、アメリカンフットボール部の部員5人が海外遠征中に重大な規律違反を犯し、うち1人は大麻含有性の薬物を吸引したと見られると公表されたことを受け、説明会を開催した。その中で、日本アメリカンフットボール協会から無期限活動休止処分を勧告された部員について、大麻所持・使用の事実認定によるものではないことを強調した。
 当該部員5人について、日本協会から5人のうち1人(A)に日本代表資格停止、1人(B)に厳重注意、日本代表資格停止2年間、3人(C、D、E)に厳重注意、日本代表資格停止1年間の処分が下った。また、Aに無期限活動休止、Bの試合出場停止6カ月間の勧告がなされた。

 関学大では遠征から帰国後の7月に大麻を使用したのではないかという情報提供を受け、同5日に5人に尿検査を実施。全員が陰性となり、大麻使用はなかったと学内では判断したことを説明した。

 日本協会にも同様の情報提供があり、同8日に調査が開始されたことが同部に報告された。聞き取り調査を行った上で、対象選手5人への毛髪検査の要請があった。しかし、1人(A)が検査を拒否したという。

 毛髪検査を拒否したことにより、無期限活動停止の処分が下っていると同部では認識しているといい、「現時点において日本協会の発表内容とは見解の相違があります。ネット掲示板などでの伝聞や憶測、思い込みに基づいた情報がすでに散見されており、これらは本人に対するプライバシーや名誉権の侵害に当たると考えます。報道に際しましても、十分なご配慮をお願いいたします」と日本協会との見解の相違を強調。報道陣へ異例のお願いをする形となった。

 説明会には部長の池埜聡氏、監督の大村和輝氏、ディレクターの小野宏氏が出席。冒頭で池埜部長は「本学選出の代表選手5人が処分を受けたこと、部に対して2人に関する勧告を受けたことについて、大変重く受け止めております。また、本件によって日本代表チーム並びに関係の皆様に大きな混乱を招きましたこと、日本協会の皆様に調査等の膨大な労力をおかけしたこと、深くおわび申し上げます」と謝罪した。

 関学大アメフト部は日本屈指の強豪で、昨年末に史上初となる甲子園ボウル6連覇を達成。同ボウルは最多となる34回、関西1部リーグ60回の優勝を誇る。

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