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【パリ・パラリンピック】車いすラグビー日本、逆転で悲願の金メダル!「積み重ねてきた年月は…負けない」

2024年09月03日 03:53

ラグビー

【パリ・パラリンピック】車いすラグビー日本、逆転で悲願の金メダル!「積み重ねてきた年月は…負けない」
車いすラグビーで金メダルを獲得した日本代表(ロイター)
 【パリ・パラリンピック第6日 車いすラグビー   日本48―41米国 ( 2024年9月2日    シャンドマルス・アリーナ )】 車いすラグビーの決勝が行われ、世界ランキング3位の日本は同2位の米国を48―41で破り、6度目のパラリンピック出場で悲願の金メダルを獲得した。
 逆転での金メダル獲得に主将の池透暢(46)は「夢がかなった最高の瞬間。(第1ピリオドで3点負けていたが)積み重ねてきた年月は3点差なんかに負けないと思っていた」と、あきらめなかった姿勢が世界一につながったことを強調した。

 元日本代表の岸光太郎ヘッドコーチ(52)は勝因を米国の反撃を防いだディフェンスの頑張りとしたうえで「本当に頼もしい、最高の選手」とたたえた。

 米国にはここまで今季4戦全勝。1次リーグ2戦目では終盤に激しい守備でターンオーバーを誘って突き放し、45-42で競り勝っていた。準決勝の壁をついに破ったオーストラリア戦も、ベテラン池崎大輔(46)や池らのしぶといディフェンスで流れを引き寄せ、土壇場で追いついて延長戦をモノにした。

 東京大会で銅メダルに導いたケビン・オアー氏(米国)が22年限りで退任し、昨年8月に元日本代表の岸光太郎ヘッドコーチ(52)が就任。だが、若きエース橋本勝也(22)が「世界一」と自負するディフェンスなど戦い方は浸透済みで、細部の精度にこだわってチーム力を高めてきた。今年はフランスと英国に1敗ずつしただけで、準決勝を終えた時点で22戦20勝。東京大会のメンバー11人が残り、コンビネーションや結束力にも不安はなかった。

 96年アトランタ・パラリンピックで車いすラグビーが公開競技に採用された翌97年、国内に統括団体「日本クアドラグビー連盟」が誕生。日本代表が結成されて国際大会にも出場したが、パラリンピック初出場の04年アテネ大会は6戦全敗。7位だった08年北京大会後から本格的な強化に着手し、12年ロンドン大会4位、16年リオデジャネイロ大会と21年東京大会は銅メダルと一歩ずつ進歩してきた。成熟した代表選手が集まり、"史上最強"の状態で迎えたパリでの金メダルは必然の結果だった。

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