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連休明け、会社に行きたくない!罪悪感なく休む方法(言い訳)を考えてみた

2024年09月08日 09:00

連休明け、会社に行きたくない!罪悪感なく休む方法(言い訳)を考えてみた
連休明け、リラックスした気持ちが一転、現実に戻るのがつらいと感じることはありませんか? 休暇中の楽しい時間と比較して、急…

連休明け、リラックスした気持ちが一転、現実に戻るのがつらいと感じることはありませんか? 休暇中の楽しい時間と比較して、急に仕事モードに切り替わるのはなかなか大変なもの。そんなとき、正直に休みたいと思う気持ちは誰にでもあります。

この記事では、月曜日やGW、年末年始といった連休明けにどうしても会社に行きたくないときに役立つ、説得力のある言い訳を紹介します。監修は、特定非営利活動法人たんぽぽの丘理事長で産業カウンセラーの野邑浩子さんです。

どうしても会社に行きたくないなら「休む」と決める

この記事を読んでいるということは、心の中ではすでに「行きたくない、行かない」と決まっているのではありませんか? 行くか行かないか悩むのも心の負担なので、「行かない、有休を使う」と決めてみてください。

ここで「いや、でも」と反対の言葉が浮かぶようであれば、逆に「行く」と決めるのも手です。どちらにしても心に素直に従うのが良いかと思います。

会社を休みたいとき使える、説得力のある言い訳

「行かない」と決めた人が次に考えることは「いかに“じゃあ仕方ないね”と思われながら休むか」ということでしょう。急に休んで、上司や同僚、後輩などがどう思うか。気になるポイントですよね。

説得力のある、しかも罪悪感を抱かない「休む理由」について、厳選してピックアップします。いろいろな角度から考えて、これがベストなのではという3つです。

なお、噓をつくのは心苦しい人のために、噓をついていることにならないような表現方法でまとめています。

1.昨日から体調不良が続いている

おそらくですが前日の夜にはすでに「明日いやだなぁ」と思っていたのでは。心の不調も体調不良の一種です。休む正当な理由になるでしょう。

しかも、行きたくないという気持ちがあると、体がだるい、涙が止まらないなど、体にも不調が出ていることも多いでしょう。体からのサインを見逃さず休養をとることは、リスク管理と考えることができます。

2.家族の調子が悪い

自分も家族の一員と考えてみるのはどうでしょうか。書類記載のとき、家族構成のところに「本人」と記載するパターンもありますからね! 家族(本人)が体調不良ということで、大事をとって休むことにしましょう。

3.家(家庭)でトラブルが起きた

会社にどうしても行きたくないという「家(家庭)」のトラブルは実際に起きていますので、遠慮なくお休みをいただくとよいかと思います。

たとえば、家庭の中で「会社に行きたくない」家族がいると考えると、そこには心配する母、気を遣う父、祖父母、そして同じように学校に行きたくないと言い出す子どもなども出てくるかもしれません。

一人暮らしではない限り、家庭の中での雰囲気も変わってしまうと思われますので、こちらもトラブルとして捉えることができると考えられます。

次:どうしても会社に行きたくないなら休んでもいい? 多少無理しても行くべきか、判断基準とは

どうしても会社に行きたくないなら休んでもいい? 多少無理しても行くべきか、判断基準とは

「適応障害」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

私たち、産業カウンセラーはメンタルヘルスカウンセリングや、ストレスチェックアンケートを社内で実施します。その際、会社に行きたくないと言われる方には、具体的に何が原因となっているのかを面談を通して聞き取りをします。

8割以上の方が、社内の人間関係、コミュニケーションの問題を話されます。また、その際、不眠症状や継続した疲労感という身体症状の出ている方には、産業医と相談して休職していただきます。休職時には精神科への受診も勧めています。

精神科では、DSM-5という精神疾患の診断・判断マニュアルがあり、それに則って「適応障害」や「うつ病」の診断を出します。

たとえば、適応障害の診断基準は以下になります。

1. はっきりとしたストレスの原因があり、ストレスが始まって3カ月以内に症状が出現
2. ストレスの原因には不釣り合いな程度の症状・苦痛または、社会的・職業的な生活への著しい障害
3. 他の精神疾患では説明がつかない
4. 正常な死別反応(通常は死別後2カ月で死別のストレスは収束すると言われている)ではない
5. ストレスの原因から解放されると、症状は6ヶ月以上持続しない

上記のすべてに当てはまる場合、適応障害と診断されます。

すべてに当てはまらないにしても、身体症状や、心理面での苦痛が、2週間以上継続している場合は、我慢せずに精神科受診をおすすめします。精神科を受診することで、休む理由もできるかと思います。

会社に行きたくない理由が、甘えやわがままではなく、心身症状を伴った病気や障害として出ているのであれば、治療が必要になります。治療をして、回復してから、社会の一員として働いて頂いたほうが、効率も良いと思います。

次:それでも「ズル休みかも」と思ってしまう人へ

それでも「ズル休みかも」と思ってしまう人へ

産業カウンセラーとしてたくさんの方々と関わってきた中で、頑張り屋、努力家、成果を上げられてきた方、営業成績が優秀だった方ほど、心身が整わず会社を休んだときにズル休みをしてしまったと思われる方が多いです。

ですが、長い人生、平均寿命の84歳まで生きるとして、1年や2年は、人生のうちの数パーセントです。逆にたった数パーセント休んで、心を整えて復活したあと、残りの90%以上の人生を有意義に生きられるとしたら、むしろ早く休むほうが効率的ではないでしょうか?

また、人は、他人の状況にあまり関知しません。休まれた方に対して、なぜ休んでいるんだとそのときは思われたとしても、会社は営業し続けるわけなので、休んだ人の溝はすぐに埋められてしまいます。

新人を雇用する会社も多いです。迷惑をかけていると思っているのは意外と自分だけかもしれません。

私自身、従業員25名の福祉施設を運営していますが、辞められる方の溝は、すぐに埋まります。休職される方もいますが、既存の従業員から文句が出ることはありません。それよりも、目の前の仕事をこなすことでいっぱいいっぱいです。

他人の目を気にすることなく、休みたいときはしっかり休んで、回復されたら、その分しっかり社会貢献を目指すのはいかがでしょうか?

人には、タイミングがあると思います。出来るときに出来ることをする。しんどいときは休むタイミングなんだと思って、思う存分休んで頂きたいと思います。

監修者プロフィール

野邑浩子

特定非営利活動法人たんぽぽの丘 理事長。産業カウンセラー、介護福祉士、一児の母。現在は施設を運営しながら、産業カウンセラーとして企業の人事にも貢献している。

<Edit:編集部>

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