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アメフト近大 「秘策」ノーハドルオフェンスで「3強」関大の壁崩した

2024年09月08日 19:25

アメフト

アメフト近大 「秘策」ノーハドルオフェンスで「3強」関大の壁崩した
<関大・近大> 第1Q、近大QB勝見がTDパス(撮影・後藤 大輝) Photo By スポニチ
 【関西学生アメフト1部リーグ   近大35ー31関大 ( 2024年9月8日    MKタクシーフィールド )】 勝利の快哉が近大サイドラインに響き渡った。二転三転したシーソーゲームを制し、17年ぶりの関大撃破。開幕2連勝を決める大きな白星に、古橋由一郎ヘッドコーチの声もうわずった。
 「勝てると思ってなかったので…。粘り強くやってきた結果が出て良かった。追いかける気持ちを強く持って最後まで戦えたのが成長した部分だな、と思います」

 オフェンスは最初のシリーズからノーハドルでリズムを作った。攻撃前のハドル(作戦会議)を省略し、相手ディフェンスに考える時間を与えないのが狙い。関大戦に向け、用意した「秘策」が予想以上に混乱を与えた。攻撃のタクトを託されたQB勝見朋征(4年)も、キレキレのプレーでドライブを進めていく。3本のTDパス。地上戦の「主役」を担ったRB島田隼輔(4年)とともに、アップセットを演出した。

 「(ノーハドルは)テンポよくやろうということで準備していた。いいところも、悪いところもあったけど、自分自身、相手をしっかり見てできた」

 京大との開幕戦(2日)に1点差勝利。白星スタートを切った安堵が翌3日の練習に蔓延していた。「このままではいけない、と締め直して関大戦に向けて集中できた。開幕2連勝したけど、まだ何も決まったわけではない。一戦一戦のつもりでやっていく」

 鉄板と思われた「3強」の一角を切り崩した実績が司令塔の言葉に説得力を与えた。ダークホースでは終わらない。初の全国出場へ、ビッグブルが一丸になる。

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