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【アジア太平洋アマ】「将来世界で戦うための体験」中野麟太朗が歩む松山英樹の道

2024年10月02日 10:00

ゴルフ

【アジア太平洋アマ】「将来世界で戦うための体験」中野麟太朗が歩む松山英樹の道
<東海クラシック初日>1H、ティーショットを放つ中野麟太朗(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 ゴルフのアジア太平洋アマチュア選手権が3日から4日間、静岡・太平洋クラブ御殿場コースで行われる。優勝者には来年のマスターズ、全英オープンの出場権が付与される大会が日本で開催されるのは松山英樹が優勝した10年以来14年ぶり。3回連載の最終回は注目選手の中野麟太朗(早大)を紹介する。
 2年連続2度目の出場となる中野は「今年はアジアアマに勝ってマスターズに出ることをずっと目標にしてきた。優勝を狙う」と意気込みを示した。

 初めて出場した昨年は初日に81を叩き85位と出遅れた。2日目以降は巻き返し、最終的に28位で終えたものの悔しい記憶が残っている。

 「苦い思いをたくさん経験した。自分のゴルフの何が良いところで、何がもっと成長できるのかを明確にできて、練習のモチベーションになった」。この1年、その体験を糧に成長を続けてきた。

 7歳でクラブを握り、小学生時代から全国大会の常連だった。明大中野高時代の21年に全国高校選手権で優勝した。早大に進学後、昨年の日本アマを制した。

 1メートル85、90キロの恵まれた体格でドライバーショットは300ヤードを超える。今年の東建ホームメイトカップで初日首位発進し4位に食い込むなどプロの大会でも実績を残してきた。

 4月にはISPSハンダ欧州・日本トーナメントに出場。太平洋クラブ御殿場コースをラウンドした。今大会とセッティングは異なるものの「プロの難しいセッティングの中、試合感覚でできたのはアジアアマに向けて予行演習にもなった」と攻略に自信を持つ。

 前回日本で開催された10年大会では松山英樹が初優勝。翌年のマスターズでローアマを獲得し飛躍のきっかけにした。

 中野も、松山と同じ道を歩む覚悟だ。「アジア太平洋アマは将来世界で戦うための良い体験。今大会を経てさらに強くなりたい」と力を込めた。(終わり)


 ◇中野 麟太朗(なかの・りんたろう)2003年(平15)11月11日生まれ、東京都出身の20歳。漫画の影響で7歳の時にゴルフを始める。名前の由来は幕末の偉人・勝麟太郎(海舟)。得意なクラブはドライバー。平均飛距離は300ヤード。目標とするゴルファーはジョン・ラーム(スペイン)。1メートル85、90キロ。

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