×

アーチェリー・古川高晴が引退「若い選手に経験を」「指導者として第2の人生歩む」

2024年10月21日 14:07

アーチェリー

アーチェリー・古川高晴が引退「若い選手に経験を」「指導者として第2の人生歩む」
会見で報道陣に引退理由などを明かす古川 Photo By スポニチ
 アーチェリー男子日本代表で6大会連続五輪出場の古川高晴(40=近大職)が、今月25~27日に行われる全日本ターゲットアーチェリー選手権を最後に現役を引退することになった。21日に近大が発表した。
 この日に近大の東大阪キャンパスで引退会見が行われ、本人が出席。多くの報道陣を前に「理由に関してですが、最近、国際大会で良い成績を収められなかったんですが、そんな私が代表の座にいるよりも、他の若い選手に経験を積んでもらい、強くなってもらいたいと思ったのと。指導者として第2のアーチェリー人生を始めるのに、良い年齢かなと思ったからです」と語った。

 古川は04年アテネ大会から6大会連続で五輪に出場し、これは夏季五輪で日本選手最多タイ。12年ロンドン大会で個人銀、21年東京大会で個人と団体で銅を獲得した。

 東京大会後には、柔道で3大会連続金の野村忠宏さんに会って生き様に触れ「金メダルを獲るためには、目指して獲りにいかないといけない」と決心。世界の頂点を目指してフォームの改造に着手した。

 迎えた今夏のパリ大会は個人で1回戦敗退。団体は準々決勝で敗れた。9月12日に近大で行われた報道関係者懇談会では「金メダルを獲るためには、この挑戦を繰り返し、挑戦を成功させていくしかない」と話していたが、競技から離れる決断を下した。

 今後は近大のコーチとして第2の人生を歩み出す。「教え子が五輪で金メダルを獲れれば、指導者としてそれ以上にうれしいことはない」と古川。選手育成と同時に、アーチェリーの普及活動も継続していく。

 ◇古川 高晴(ふるかわ・たかはる)1984年(昭59)8月9日生まれ、青森県出身の40歳。小学1年からサッカー、小学5年から卓球をし、中学では英語部に入部。青森東高では「弓道をやろうと思って入った学校に弓道部がなかった」ことからアーチェリーを始める。近大に進み、現在は近大スポーツ振興センター職員。全日本ターゲットアーチェリー選手権で5度優勝。1メートル75。

おすすめテーマ

スポーツの2024年10月21日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム