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樋口新葉 逆転GP初優勝 初参戦から9年目「ご褒美かな」

2024年10月21日 04:35

フィギュアスケート

樋口新葉 逆転GP初優勝 初参戦から9年目「ご褒美かな」
女子でGP初優勝を果たし、喜ぶ樋口新葉 Photo By 共同
 【フィギュアスケートGPシリーズ第1戦スケートアメリカ第2日 ( 2024年10月19日    米テキサス州アレン )】 女子はショートプログラム(SP)4位の樋口新葉(23=ノエビア)がフリー1位の合計196・93点でGP初優勝を果たした。3季ぶりのGP表彰台。ペアは三浦璃来(22)、木原龍一(32)組(木下グループ)がSP、フリーともに1位の合計214・23点でGP通算4勝目(ファイナルを含む)を挙げた。男子SPは三浦佳生(19=オリエンタルバイオ・明大)が自己ベストを大幅に更新する99・54点で2位につけた。
 苦節を経て、樋口が待望の瞬間を迎えた。16年に初参戦したGPは9年目。過去13戦で2度の2位が最高だった。SP4位で臨んだフリーを冷静に滑り切ると、残る3人の得点が伸びない。23歳での初制覇に「えー?」と声を張り上げ「運が70%。練習を続けてきたご褒美かな」と喜色満面の笑みを浮かべた。

 連続3回転を狙ったルッツ―トーループが3回転―2回転となり、3連続を予定したジャンプは単発に。それでも集中を保ち、終盤に3連続ジャンプを跳んでリカバリーすると、スピン、ステップは全て最高難度を獲得した。

 22年北京冬季五輪後は右すねの疲労骨折もあって休養。復帰した昨季は全日本で自己最低12位と成績が振るわず、引退が頭をよぎった。26年に五輪を控え、結果にこだわると決めた今シーズン。「次のフランス大会では、もっといい点数を狙える」。意欲新たに円熟の舞を届ける。

 ≪りくりゅう圧巻復活V≫りくりゅうが23年3月の世界選手権以来、約1年7カ月ぶりに表彰台の中央に戻ってきた。フリーで3つのジャンプにミスが出ながら、総合力で圧倒。木原が腰、三浦が左肩を痛めた昨季の悔しさを乗り越えて復活ののろしを上げ、木原は「内容よりも今日はこの順位を喜びたい」と目尻を下げた。フラメンコ音楽で滑る新演目で、定評がある技術面だけでなく「恥を捨てよう」(木原)と、男女の激しい恋愛を描く動きを追求。情感豊かな滑りで演技点も他を寄せ付けなかった。

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