東北にいた!オリ清原の“親戚”がデビュー

2008年07月22日 10:04

野球

東北にいた!オリ清原の“親戚”がデビュー
<東北・石巻西>先発・萩野が3回降板後、4番手として登板した次期エース候補の清原
 【東北13―0石巻西】打線の大量援護で先発・萩野裕輔(3年)が3回を無失点で降板。その後、小刻みな継投策に出た東北の最後のマウンドを託されたのは次期エース候補の清原だった。母のいとこがオリックスの清原で親戚関係にあたる左腕は、13―0の5回2死、一塁に走者を背負った場面で登板。冷静なマウンドさばきで三振に斬って取り、夏公式戦デビューを飾った。
 「ちょっと緊張してボールが高く浮いてしまいましたが、あと1人だけなんで絶対に抑えてやろうと思っていました」清原譲りの勝負強さでカウント2―2から気合のスライダー。5回コールド勝ちを決める15個目のアウトをゲットすると、マウンドで拳を握り締め小さく雄叫びを上げた。
 春季地区予選決勝・仙台育英戦で公式戦に初登板。同戦では17―7の7回から登板し2回6安打3失点を喫し「まだまだです。要所を抑えられる投手になりたい」と苦虫をかみつぶした。しかしこの日は春同様13点の大量リードがあったとはいえ、甲子園につながる大切な試合で全く危なげない無失点での救援。五十嵐征彦監督(32)も「秋からエースナンバーをつける候補の1人」と笑顔でほめ称えた。
 今冬でひと回り大きく成長した。プロ注目の先輩・萩野からは投球フォームを伝授され、リリースポイントを前にしたことで入学時115キロだった直球は135キロまでアップし、制球力も格段に増した。さらに正月に地元・大阪に帰った時にあいさつする程度という“和博おじさん”からは復帰へと必死に努力を続ける、野球に取り組む姿勢を学び自らの糧した。
 2季連続甲子園出場まであと2つ。「勝って甲子園に行きたい。(おじさんには)甲子園の土を踏んだ姿を見てもらいたい」という左腕。主役の夏はまだ遠いが、縁の下の力持ちとして夢舞台へチームを後押しする。

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