福留スランプ脱出?久々2長打

2008年07月22日 06:00

野球

福留スランプ脱出?久々2長打
アストロズ戦の9回に2本目の二塁打で出塁、リーの適時打でセリオ(2)とともに生還したカブス・福留
 【カブス9―0アストロズ】カブスの福留孝介外野手(31)が20日(日本時間21日)、アストロズ戦に2番・右翼で出場し、5打数2安打2得点の活躍。チームも連敗を3で止めた。初回に左翼線二塁打を放ち、次打者の適時打で先制のホームを踏むと9回にも左中間へ二塁打し5月3日以来、約2カ月ぶりとなる1試合2長打を記録。球宴前から続く長いスランプ脱出へ、光が差した。
 笑顔が戻った。福留が待望のチーム後半戦初勝利に2本の二塁打で貢献。PL学園の2年先輩・松井稼の前で本来のシャープな打撃を披露した。
 9―0の大勝は福留に始まり、福留で終わった。初回はカーブを左翼線へ二塁打し、3番リーの適時二塁打で先制のホームイン。9回1死一塁でもスライダーを左中間へ運ぶ二塁打で好機を広げ、再びリーの適時打で9点目のホームを踏んだ。打撃内容に納得がいかなかったのか3試合連続で会見を開かず、広報を通じ「とりあえず後半戦1勝できて良かったです」とコメント。しかしクラブハウスでの表情には安ど感が漂っていた。
 2カ月ぶりの1試合2長打はチームメートの気遣いから生まれた。正捕手のソトが7月に入って打率1割台と低迷している福留に「打撃練習用に欲しいと言われたから」とバットをプレゼント。現在13試合連続安打とチーム一好調なセリオも「少しでも役に立てたら」とバットを差し出した。道具には人一倍のこだわりを持つ福留。以前は他人のバットを使う同僚を見て「自分はまずないでしょう」と話していたが、何かを変えようと前日からソトのバットを試合でも使用。2戦連続安打をマークした。
 この試合までビジターの打率は・208(173打数36安打)。2番も全打順でワーストの打率・122と苦手にしていたが、不安材料を一気に払しょくし、復調への手応えをつかんだ。
 地区2位のカージナルスが5連勝、3位ブルワーズが4連勝と猛チャージをかけている中で価値ある1勝。「この長打2本をきっかけに、巻き返してほしい」とピネラ監督。激戦区を逃げ切るには、やはり福留の力が欠かせない。

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