元プロ盗塁王が東洋大牛久に“足”仕込む

2008年07月22日 06:00

野球

元プロ盗塁王が東洋大牛久に“足”仕込む
東洋大牛久・大野監督(写真右)と先制のホームを踏んだ池田
 【東洋大牛久4―0水戸商】激闘を制して東洋大牛久が3年連続4強進出を決めた。春夏連続出場を狙った第3シードの古豪・水戸商を相手に、前日は延長15回1―1で引き分け。この日も5回まで無得点。試合を動かしたのは91年にダイエー(現ソフトバンク)で盗塁王を獲得した就任6年目、大野監督が仕込んだ“足”だった。
 「スキを狙って果敢に攻めようと思った」と指揮官。6回1死二塁から金子の三塁内野安打で二塁走者の池田が一気に本塁へ突入した。貴重な先制点。「一塁に投げる格好をした時点で行こうと思った。ずっと練習してきて迷いはなかった」と池田は胸を張った。今春茨城大会は1回戦で水海道一に競り負けた。指揮官はあらためて走塁の重要性をナインに説き、大会直前まで走塁練習に明け暮れた。試合前は大野監督自身が取手二時代に茨城大会で延長引き分け再試合を経験、再試合を制した勢いで甲子園を決めた当時の経験を聞かせてナインを発奮させた。
 取手二時代の恩師・木内監督率いる常総学院とは決勝でなければ対戦できない。同校は36年前に茨城大会で優勝も、関東大会で敗れて甲子園出場はならなかった。「厚い壁を破りたい」と大野監督。初の大舞台まで一気に駆け抜けるつもりだ。

 ◆大野 久(おおの・ひさし)1960年(昭35)8月15日、茨城県生まれの47歳。取手二では77、78年夏に甲子園出場。東洋大―日産自動車を経て84年に阪神入り。91年ダイエーへ移籍し、42盗塁で盗塁王を獲得。95年に中日で現役引退。翌年から2軍外野守備走塁コーチを務めた。退団後に教員資格を取得し、01年から東洋大牛久社会科教諭。03年4月に野球部監督に就任。家族は妻と娘2人。

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