25歳誕生日翌日…成瀬“攻めの投球”で1失点完投

2010年10月14日 23:04

野球

25歳誕生日翌日…成瀬“攻めの投球”で1失点完投
完投勝利を挙げ、ガッツポーズするロッテ・成瀬
 【ロッテ3―1ソフトバンク】8回を120球で投げ終えたロッテの成瀬は、ベンチで西村監督を見るなり「(九回も)行けますよ」と力強く告げた。プロ初の中4日の先発マウンド。第1戦の大役を4安打1失点の完投で鮮やかに飾った。
 「最後は球数は関係なく投げ抜いてやろうと思った」と左腕は振り返る。相手は今季0勝4敗と相性が悪いソフトバンク。この日は代名詞のチェンジアップから直球中心の配球に変え、打者の懐を攻め立てた。五回は134キロ直球で松中から見逃しの三振を奪った。
 「球速は出ていないが、自分の中で良かった。攻めの投球ができた」と言う。これができずにレギュラーシーズンは苦しんだ。13勝を挙げたが負け数は11。9月からはブルペンでしか投げていなかったカーブを使うなど試行錯誤した。「エース」として託された5日前のファーストステージ初戦。高校の後輩、涌井との壮絶な投げ合いで取り戻したのが「攻めの投球」だった。
 「本当にうちのエースだ」と西村監督も絶賛する。「相手の勢いを止められて良かった。これでスタートラインです」とは成瀬。13日に25歳の誕生日を迎えたばかりだが、マウンド姿にも、言葉にも「エース」の頼もしさがあった。

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