“つなぐ”稲葉の計らい 道内全小学校へリレー用バトンを寄贈

2014年09月02日 05:30

野球

“つなぐ”稲葉の計らい 道内全小学校へリレー用バトンを寄贈
今季限りでの引退を決断した稲葉
 【稲葉という男】言葉遣いは丁寧で、相手の目を見て話をする。当たり前のようでも、意外にできる人は少ない。活躍するほど、選手は取材される。心情として面倒くさいと感じることもあるだろうが、それをできるのが日本ハム・稲葉だ。
 報道陣に酒席を設けてくれたこともあった。稲葉は下戸だが、コーラを口にして周囲を盛り上げる。そんな姿勢はファンに対しても同じ。サインを求められれば最後までペンを走らせて声援には手を振る。

 メジャー挑戦の夢破れ、稲葉を温かく迎えてくれたのが道産子ファンだった。「第二の故郷」に恩返ししようと、10年に社会貢献組織「Aiプロジェクト」を発足。その一環として、約1200校ある道内全小学校へ順番に運動会のリレー用バトンを寄贈した。「全力疾走」を心掛け、打席では仲間を信じて「つなぐ」ことを考える稲葉らしい粋な計らいで、今年の4月で全校にバトンは行き渡った。

 今季の開幕直後は、12年に結婚した怜奈夫人との間に長男が誕生した。「現役の間は一人で頑張ろうかな」。そんな話を4、5年前に聞いていたが、家族が増えた今年はいろいろな意味で節目だったのだろう。

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