高校日本代表・光成 5回0封発進 韓国視察の中でフォーク封印

2014年09月02日 05:30

野球

高校日本代表・光成 5回0封発進 韓国視察の中でフォーク封印
<日本・フィリピン>力投する高校日本代表の高橋光
第10回U―18(18歳以下)アジア野球選手権 日本11―0フィリピン
(9月1日 タイ・バンコク)
 第10回U―18(18歳以下)アジア野球選手権が1日、開幕。日本は1次リーグ初戦でフィリピンと対戦し、11―0の7回コールド勝ちを収めた。先発した高橋光成(こうな)投手(3年)は5回2安打7奪三振無失点。63球中60球が直球で、ライバルの韓国チームが視察に訪れる中、変化球を封印する投球を見せた。2日は、スリランカと対戦する。

 開幕投手の役目は十分に果たした。それでも、エースと期待される高橋は「あんまり良くなかった。相手に合わせて自分らしさが出せなかった」と反省の言葉を並べた。

 3回まで完全投球。4回に2安打を許したが、併殺で切り抜けると、5回まで無失点で降板した。63球中、スライダーを3球投じた以外は、全て直球勝負で最速141キロをマーク。「変化球を投げなくて大丈夫だと思った」と言いながら、視察した韓国スタッフの前で得意のフォークを封印した意味は大きい。1次リーグは別組のため対戦は準決勝以降となるが「決勝ラウンドが本当の勝負」と語気を強めた。

 試合開始直後から雨が降り続け、球審のストライクゾーンは一定ではなかった。マウンドの傾斜も低く、不慣れな環境の中での好投。ネット裏にはメジャー5球団6人のスカウトが見守り、レッドソックスのジョン・ディーブル環太平洋地区担当スカウトは「いい投手だ。きょうは直球だけで十分だった」と評した。

 11年の前回大会に続く2連覇へ、高橋は「どんな相手でも高めは打ってくる。低めを意識して投げないといけない」と気を引き締めた。

 ▼日本・栗原(2投手を好リード)高橋は抑えて投げていた感じ。試合前から「真っすぐ多めでいいよ」と言われていた。まずは初戦を取れて良かった。

 ▽1次リーグ
フィリピン(1敗)
 000 000 0―0
 321 203 X―11
日 本(1勝)

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