昨夏は東北勢に惜敗…東海大相模、雪辱誓う 小笠原「勝つための投球を」

2015年08月04日 05:30

野球

昨夏は東北勢に惜敗…東海大相模、雪辱誓う 小笠原「勝つための投球を」
チームメートの頭を触る東海大相模・小笠原(右)
第97回全国高校野球選手権大会 第7日第1試合 東海大相模―聖光学院
(甲子園)
 東北勢にリベンジだ。第97回全国高校野球選手権大会(6日開幕、甲子園)に出場する東海大相模(神奈川)が、大会第7日の第1試合で聖光学院(福島)と対戦することが決まった。昨夏は初戦で盛岡大付(岩手)に3―4で惜敗を喫しただけに、今秋ドラフト候補の小笠原慎之介投手(3年)、吉田凌投手(3年)の左右エースが、同じ東北勢相手に快投を誓った。史上8校目の春夏甲子園連覇を狙う敦賀気比(福井)は、初戦で明徳義塾(高知)と激突する。

 同じ過ちは繰り返さない。初戦の対戦相手が決まると、小笠原は「チームが勝つための投球しかない。自分が粘って投げたい」と力を込めた。

 昨夏は最速140キロを超える4投手を擁しながら初戦で盛岡大付に逆転負け。自身は2番手で1回1/3を1安打無失点も悔しさだけが残った。甲子園では勝利だけを追求する。その思いを胸に1年間を過ごしてきた。今夏の神奈川大会では27回を投げ防御率0・00。自己最速の150キロも計測したが「スピードにはこだわらない。結果的に(無失点が)ついてくればいい。個人的な目標はない」と言い切った。

 大会第7日の試合に決まり門馬敬治監督は「(初戦まで)9日間という時間をうまく使いたい。練習を見直したい」と話した。左腕エースも「目標は日本一なので(神奈川大会決勝に)ピークは合わせていない」と上り調子で初戦を迎える構えだ。相手は2年連続東北勢。戦後最長の9年連続出場の聖光学院だが過去に神奈川県勢は福島県勢と春夏合わせ6度対戦し全勝。186校の激戦区を勝ち抜いた意地を見せる。

 右のエース・吉田も万全な状態だ。昨夏の神奈川大会決勝で20奪三振の快投を見せ、甲子園では雨でぬかるんだマウンドで2回を完全投球。「あれよりも悪い状態で試合をすることはない。小笠原と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、追い越すつもりでやりたい」と気合十分だ。

 左右両エースが臨む最後の夏。女房役で主将の長倉は「自分たちが(チャレンジャーとして)挑んでいく」と引き締めた。優勝候補に挙がる東海大相模ナインに、慢心はない。 (川島 毅洋)

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