【牛島和彦 視点】大谷 オフに直球の凄み取り戻してほしい

2017年09月22日 08:20

野球

【牛島和彦 視点】大谷 オフに直球の凄み取り戻してほしい
<日・ソ>メジャー17球団が視察する前で162キロをマークするなど6回1失点で2勝目を挙げた大谷 Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   日本ハム6―4ソフトバンク ( 2017年9月21日    札幌ドーム )】 最速こそ162キロだったが、日本ハム・大谷の最大の武器である直球に「凄み」を感じなかった。ボールの質など、最も状態がいい時が「10」だとしたら、この日は「5から6」だろうか。コントロールはもちろん、抜けたり、引っかかったり。開幕前に痛めた右足首をかばって投げているのか、下半身が十分に使えていない。
 上半身に頼った投げ方になっているので、ピンチの場面などで力を入れると左肩が早く開く。結果、直球がすっぽ抜けてしまう。ストレートの四球も2度。上半身、下半身のフォームのタイミングがずれており、捕手の構えたところに制球できない。それでも抑えたのはスライダー、フォークがあったから。変化球を投げる時は直球より力まず投げるため、左肩も開かずにタイミングが合っていた。

 ぜひともオフに足首の状態を万全にして、直球の凄みを取り戻してほしいと思う。心配なのは、今の投げ方が体に染みついてしまわないか、ということ。大谷には、世界中を探してもいない、という存在でいてほしい。(スポニチ本紙評論家)

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