ロッテ 3位浮上 楽天以外はAクラス 25年ぶり珍事

2018年07月02日 05:30

野球

ロッテ 3位浮上 楽天以外はAクラス 25年ぶり珍事
5回1死一、二塁、四球で出塁し角中の適時打で生還した二走・藤岡裕(4)を出迎える井口監督(右は中村)(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ロッテ4―1ソフトバンク ( 2018年7月1日    ヤフオクD )】 ロッテは6安打ながら、18度出塁した。ヒット数の倍となる12四死球を得たのだ。4得点全ては、その四死球から生まれた。
 「四死球を点にしたり、しっかりした攻撃ができていました」

 今季最多四死球に井口監督はしてやったりの表情だった。5回1死二塁、藤岡裕が四球でつなぐと中村、角中が連続適時打。7回は3連続の四死球で1死満塁とし、井上の右犠飛で無安打で3点目を得た。8回は菅野の四球で1死二塁とし、平沢が左前打。好機はことごとくものにした。

 「四球はヒット」が指揮官の口癖だ。「打ちたい気持ちが強いと、ボールも振ってしまう」と「四球=安打」の評価を就任時、チームに伝えた。6位に沈んだ昨季、143試合での387四球(1試合平均2・7個)はリーグ最少。今季は71試合終了時点で同3位の229個を選び、1試合平均は3・2個だ。比例するように三振数はリーグ最少の418で、1試合平均の数は昨季の7・7から5・9へと大幅に減った。

 「しっかり球を見られている」と決勝打を放った中村。連勝で貯金を今季最多タイの3とし、4月19日以来の3位タイへ浮上した。「自分たちの野球ができている」と井口監督。12球団最少の36本塁打と長打力は見劣りするが、長所を伸ばし、好位置につける。ちなみに上位の西武、日本ハムは四球の数も1、2位と多い。 

 (福浦 健太郎)

○…パ・リーグはソフトバンク、オリックス、ロッテが3位で並び上位5チームが3位以内となっている。6月以降、上位5チームが3位以内に収まるのは93年6月3日のセ・リーグ以来25年ぶり。

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