中央学院 大谷が投げる日まで勝ち続ける 二刀流復活へナイン一丸

2018年08月05日 05:30

野球

中央学院 大谷が投げる日まで勝ち続ける 二刀流復活へナイン一丸
シート打撃で右中間に本塁打を放った中央学院・大谷(撮影・近藤 大暉) Photo By スポニチ
第100回全国高校野球選手権記念大会は5日、甲子園球場で史上最多の56代表校が出場して開幕する。開会式は午前9時から、皇太子さまを迎えて行われる。大会第1日の第2試合で済美(愛媛)と対戦する中央学院(西千葉)は4日、西宮市内で練習を行い、5月に頭蓋骨骨折の重傷を負ったプロ注目の二刀流、大谷拓海投手(3年)は甲子園での登板を熱望。そのためにも、まずはバットでチームを初戦突破に導く。
 約2時間の練習で、大谷が投球練習をすることはなかった。フリー打撃では、済美の144キロ右腕・山口直を想定し「振り負けないために」と、バッターボックスの投手寄りに立ち、3本の柵越え。最後に行われた試合形式の打撃練習でも無死一、三塁から右中間へ本塁打を放ち「調子は上がってきている。明日(5日)に向けてタイミングが確認できた」と手応えを語った。

 決して万全な状態ではない。5月末に頭部へ打球を受け、頭蓋骨骨折。6月27日の練習復帰から、マシン以外のフリー打撃はこの日でまだ5度目という。打撃に関しては調子を上げているが、投手としての復帰は未定だ。相馬幸樹監督は「ケガ明けで(肩の)可動域が狭くなっている。体重も増えてしまった。登板させるにはもう少し時間が欲しい」と説明した。

 初戦は、高校通算33号を放った西千葉大会決勝同様に「4番・右翼」が濃厚だが、大谷は「勝つことが一番だけど、甲子園で投げたい気持ちはある」と登板を熱望。指揮官も「西千葉大会決勝であの子がそういう星の下に生まれたことは分かった。必ず(登板の)機会は来る」と言った。

 チームが勝ち進めば、それだけエースで4番の完全復活への道は開ける。大谷を聖地のマウンドへ。それが中央学院の合言葉になる。 (武田 勇美)

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