常葉大菊川 敗退も涙なし ノーサイン野球で聖地堪能「やり切った」

2018年08月17日 13:25

野球

常葉大菊川 敗退も涙なし ノーサイン野球で聖地堪能「やり切った」
<近江・常葉大菊川>9回2死三塁、常葉大菊川・伊藤(中央)は2ランを放ち、ガッツポーズ(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 【第100回全国高校野球選手権記念大会第13日・3回戦   近江9―4常葉大菊川 ( 2018年8月17日    甲子園 )】 反撃が遅すぎた。最終回の猛攻及ばず、常葉大菊川の10年ぶり3度目のベスト8進出は近江(滋賀)の前についえた。
 立ち上がりから看板のフルスイング打線が相手の先発左腕・林のチェンジアップなど緩急に封じられた。5回まで無安打、5者連続含む10三振。静岡大会で打率・818をマークし、今大会も注目されたリードオフマン奈良間も「あれだけ外へ逃げていく変化球は見たことがなかった」と脱帽した。

 それでも、らしさは見せた。9回に奈良間の左中間三塁打を皮切りに3番・鈴木琳の中犠飛、そして5番・伊藤が左翼スタンドに特大の2ラン。「打った瞬間に“行った”と思った。やってきた成果が出ました」と意地は見せた。

 ノーサインでノビノビと聖地を堪能したナイン。一切涙はない。奈良間は「悔いはないし、やり切った」とキッパリ。最後まで笑顔を振りまいた常葉大菊川の長くて短い夏が終わった。

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