おかわり 逆転24号 練習時に風確認、カーブすくった

2018年09月05日 05:30

野球

おかわり 逆転24号 練習時に風確認、カーブすくった
<日・西>3回2死三塁、逆転2ランを放つ中村(撮影・高橋茂夫) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   西武7―3日本ハム ( 2018年9月4日    旭川 )】 旭川の夜空に白球が伸びた。1点を追う3回2死三塁、西武・中村が逆転の左越え24号2ラン。連敗を止めるベテランの一振りだった。
 「練習で打っていて、逆にあれくらいの角度は(風に)乗るかなと。いいバッティングができました」。

 114キロのカーブをすくい高々と舞った一発。スタルヒン球場のスコアボードの旗は中堅から本塁方向へたなびいていたが、練習時に「確認程度」と実際の打球の飛び方をつかんでいた。自身月間最多の12本塁打した8月から好調を維持し、9月初本塁打。5回も左前適時打するなど3安打3打点で、9月は14打数7安打の打率・500で5打点はチーム最多だ。

 勝負の9月。10年前の優勝を知るベテランの力が必要な時がきた。連敗スタートで2位・ソフトバンク、3位・日本ハムに差を詰められた上に、外崎が左腹斜筋の張りで出場選手登録を抹消。4月1日以来、今季2度目の5番で、堀からの2戦連発が決勝弾になった。「ずっと今年、レギュラーでやってきた選手なので何とかみんなでカバーできたら」と言った中村に、辻監督も最敬礼。「今日は中村でしょ。栗山も含めてさすがベテラン」と前日35歳の誕生日を迎え、途中出場で2安打した栗山とともに17年目コンビを称えた。

 試合後、中村は古傷の右膝にアイシングをしたままバスに乗り込んだ。「守備とかより塁に出ると疲れがね。最近、打ってるから」。そう言ってはにかんでみせた中村の存在感が、シーズン佳境で大きくなってきた。(春川 英樹)

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