巨人「血の入れ替え」 ドラ1右腕・鍬原&堀田と育成契約へ リハビリ最優先も競争促す

2020年11月03日 05:32

野球

巨人「血の入れ替え」 ドラ1右腕・鍬原&堀田と育成契約へ リハビリ最優先も競争促す
巨人の鍬原(左)と堀田 Photo By スポニチ
 巨人が、17年ドラフト1位の鍬原拓也投手(24)と19年1位の堀田賢慎投手(19)と来季の育成契約を結ぶことが2日、分かった。近日中にも発表する。現在リハビリ中の両右腕には患部の完治を最優先させ、支配下契約を勝ち取るための競争を促す。
 鍬原は3年目の今季、上手から横手投げに転向。開幕までローテーション争いをしたが、中継ぎで5試合の登板にとどまった。8月の2軍戦で右肘を痛め、同19日に右肘の肘頭(ちゅうとう)骨折と診断された。

 新人の堀田は、1月の新人合同自主トレで右肘炎症を発症。4月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。甲子園不出場だが、ヤクルト・奥川、ロッテ・佐々木朗に匹敵する潜在能力を期待され入団。完全復活を期しての早期手術だった。

 今ドラフトでは育成を含めて史上最多の19人を指名。大塚淳弘球団副代表編成担当は、さらなるチーム力強化に向けて「血の入れ替え」を掲げ、13~14人の支配下選手に戦力外通告か育成契約を打診する方針を明言してきた。「うちは“お金で優勝”とか言われてきた。発掘や育成にシフトする」と説明。90年代から00年代にかけて他球団の大物選手をFAなどで次々に獲得したが、育成にかじを切る方針を示している。

 リーグ2連覇を果たした今季は、12球団最多の5人を育成から支配下に昇格。厳しい競争が、戦力の底上げにつながった。ドラフト1位の両腕も例外ではなく、競争に勝つことを求められる。

 ◆鍬原 拓也(くわはら・たくや)1996年(平8)3月26日生まれ、奈良県出身の24歳。福井・北陸では1年夏からベンチ入りも甲子園出場なし。中大では1年春から東都リーグに登板し、通算44試合で11勝13敗、防御率3.38。17年ドラフト1位で巨人入団。1メートル78、85キロ。右投げ右打ち。

 ◆堀田 賢慎(ほった・けんしん)2001年(平13)5月21日生まれ、岩手県出身の19歳。青森山田では1年秋からベンチ入りし、2年秋からエース。3年夏は県大会3回戦で八戸学院光星に敗退。甲子園出場はなし。19年ドラフト1位で巨人入団。1メートル85、80キロ。右投げ右打ち。

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