智弁和歌山で指導者デビューのイチロー氏 フリー打撃実演、場外弾連発で選手から「えぐい」

2020年12月04日 17:07

野球

智弁和歌山で指導者デビューのイチロー氏 フリー打撃実演、場外弾連発で選手から「えぐい」
<イチロー氏智弁和歌山指導>智弁和歌山の選手を前に打撃を披露するイチローさん(代表撮影) Photo By 代表撮影
 昨年3月に現役を引退したイチロー氏(47=マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が4日、甲子園で春1度、夏2度の優勝を誇る高校野球の強豪校・智弁和歌山で、選手指導を行った。指導は2日から始まり、3日目となったこの日で今回の指導は終了。今後については現状未定だ。
 濃密な3日間となった。初日となった2日は、イチロー氏からあえて声をかけず、選手を観察。いかに指導すべきか、じっくりと見極める日となった。2日目からは実際に指導を開始。さらに3日目となったこの日は実際にフリー打撃を披露する一幕もあった。

 今秋のドラフト会議で、日本ハムから4位で指名された細川凌平内野手(18)と、2人一組になってフリー打撃を交互に実演。日米通算4367安打を放った打撃を披露した。

 柵越えとなる「本塁打」の打球は実に19本。その他も、全てが鋭い打球ばかりで、選手も全スイングを凝視した。何度も飛び出す場外弾に、生徒からは「えぐい」との声も。イチロー氏の打球を捕った選手たちはガッツポーズをするなど、明るい雰囲気での練習が続いた。

 打撃ケージ裏では質問攻めにあったイチロー氏だが、全てに対して、身ぶり手ぶりを交えて、助言した。選手は真剣なまなざしで聞き入った。

 さらに外野での1カ所ノックには、イチロー氏も参加。自らもノックを受け、実践しながら、何度か練習を止め、気付いたことを熱心に伝えた。送球時の動きなどを、身ぶり手ぶりを交えて解説していた。

 練習後、中谷監督は「この2日間で各々で考えて自主練習し、自分で考えて、学んで、引き出しを見つけにいく作業した。この3日間で感じたことを継続し、レベルアップできるように」と、選手たちに向かって呼びかけていた。

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