西武・平良 3年目でパ新人王に照れ笑い 自己最速160キロ&リーグ最多タイ54試合登板

2020年12月18日 05:30

野球

西武・平良 3年目でパ新人王に照れ笑い 自己最速160キロ&リーグ最多タイ54試合登板
パ・リーグ最優秀新人賞を獲得しあいさつする、西武・平良 Photo By 代表撮影
 【NPB AWARDS 2020 supported by リポビタンD 】 西武・平良海馬投手(21)が、パ・リーグの最優秀新人(新人王)に選ばれた。パのMVPに輝いたソフトバンク・柳田悠岐外野手(32)を4打数無安打に抑えるなど、リーグ最多タイの54試合に登板。若き鉄腕は自己最速160キロの更新とともに、来季も「ギータ封じ」を誓った。
 緊張した面持ちで表彰式に出席した平良は「うれしいです。受賞できるか不安だった。9月くらいから気になっていた。凄い方々がいる中で受賞できて良かった」と照れ笑いを浮かべた。

 3年目の今季はリーグトップに並ぶ54試合に登板。1勝0敗で防御率1・87、1セーブ33ホールドと、昨季の26試合登板から一気に飛躍した。リーグ3連覇こそ逃したが「8回の男」として4年連続Aクラス入りに貢献。楽天・小深田との新人王争いを19票差で制した。

 開幕2戦目の6月20日・日本ハム戦で今季初登板すると、10試合目の7月17日・楽天戦で7回に先頭の銀次を二ゴロに打ち取るまで合計9イニング無安打無失点。「実質ノーヒットノーラン」を完成し、9回2/3まで数字を伸ばした。同19日の楽天戦では、球団日本人最速の160キロも計測し「速ければ速いほどいい」と更新へ意気込む。

 シーズン終盤には20試合連続無失点の快投。MVPを受賞したソフトバンク・柳田は今季4打数無安打2三振に封じた。会場では柳田と対面し「球が速いね。来年は打ちたい」と声も掛けられたという。リーグ優勝奪回に向け、来季も沈黙させるのが大きな使命だ。

 日本ハム時代の大谷(現エンゼルス)が16年に記録した日本人最速165キロに来季到達し、柳田から三振を奪う。「そうなれればいい。そうなるように頑張らないと」。さらなる進化を見据える。

 この日は2カ月前にオーダーしたスーツで登場。「その時期から準備しないと間に合わないと思っていた」というが、袖を通すと「既に少し小さくなっていた」と苦笑い。かねて熱心に取り組んでいるウエートトレーニングの効果を口にした。

 沖縄出身者の同賞受賞も初。「最初というのもうれしい」と歴史に名が残ることに胸を張り「絶対に点を取られてはいけないつもりで投げている。それに、頼られている気がしてうれしい。来年も何かの賞を受賞しここに戻ってきたいです」と言った。21歳の成長曲線は、どこまでも伸びる。(大木 穂高)

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