ソフトB・杉山 “ポスト・モイネロ”テストに一発回答!1回完全「1球目からマックスで」

2021年03月17日 05:30

野球

ソフトB・杉山 “ポスト・モイネロ”テストに一発回答!1回完全「1球目からマックスで」
<ソ・D>ソフトバンク4番手の杉山(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【オープン戦   ソフトバンク1-0DeNA ( 2021年3月16日    ペイペイドーム )】 新・8回の男だ!!ソフトバンクの杉山一樹手(23)が16日、DeNAとのオープン戦で8回に登板し1イニングを完全投球。先発候補から転向した右腕がセットアッパーの適性を見せた。昨季、8回を担ったモイネロは出遅れているが、これでひと安心だ。7回は岩崎翔投手(31)も3者連続三振の快投。今季の勝利の方程式が見えてきた。
 “ポスト・モイネロ”として杉山が、きっちりと8回を完全投球で終えた。ベンチに戻る1メートル93、107キロの巨体の背中は、いつもにも増して大きかった。

 「いつもならモイネロが投げている場面。1球目からマックスで、全力でゼロに抑えてつなげることを意識した。やっぱり3人で終わったら気持ちいい」

 先月23日にチームに合流した昨季リーグ最優秀中継ぎ投手で「8回の男」モイネロがブルペンでさえ、まだ投球できていない。開幕に間に合うめどが立っていない現状に、工藤監督は開幕ローテーション入りを狙っていた杉山に、モイネロの代役として白羽の矢をたて、初テストした。

 結果は一発回答だ。先頭の桑原に自己最速タイ157キロを2球続けて右飛。牧と細川を156キロ直球と142キロフォークで連続空振り三振。13球のうち155キロ以上が8球。自慢の球威を見守った指揮官は「テストとして、OKと言っていい。悪いところもないし連投もできる」と絶賛。「あの球ならひと安心。すぐには前に飛ばないでしょう」とご満悦だった。

 7回の男として期待される岩崎も圧巻だった。5日の阪神戦登板後に右肘の違和感を訴え、心配されたが14日のロッテ戦で中8日登板。この日は中1日空いての“連投”を試され、3者連続三振。自己最速に1キロ差の155キロを2球投じるなど、不安はない。「凄くいい感覚。スピードも上がって打者を差している感覚もあって良かった。今年はやらないといけない」と気持ちも入ってきた。

 7回岩崎、8回杉山、9回森のオール国内組による“新勝利の方程式”が見えた一戦。指揮官は「本番モードの中で投手が抑えて勝てたのは、シーズン中にもなきゃいけない。今日は、いいゲームができたなと思う」。新様式の守りに合格点を与えていた。

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