田淵幸一氏 巨人・亀井の「決断力」に感服 延長戦がない今季だからこそ生まれた劇弾

2021年03月26日 23:25

野球

田淵幸一氏 巨人・亀井の「決断力」に感服 延長戦がない今季だからこそ生まれた劇弾
<巨・D1>9回無死、三嶋(左)から代打サヨナラ本塁打を放つ亀井(撮影・木村 揚輔) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8-7DeNA ( 2021年3月26日    東京D )】 巨人は9回、プロ17年目のベテラン・亀井が代打サヨナラ本塁打。開幕戦での代打サヨナラ本塁打はプロ野球史上初という劇的な幕切れとなった。スポニチ本紙評論家の田淵幸一氏は亀井の勝負強さを称賛するとともに、延長戦がない今季の戦い方が凝縮されていたとした。
 開幕戦から凄いドラマを見た。亀井の代打サヨナラ弾。17年目のベテランの「決断力」に感服した。1―1からの3球目。ストライクを取りに来るバッティングカウントで甘いスライダーを仕留めた。おそらく待っていたのは直球。138キロのスライダーにタイミングを合わせられたのは、この1球を打つという強い決断があったからこそだ。

 本来なら亀井は走者のいる場面で起用したい。しかし9回を迎えた時点で残っていた野手は炭谷、石川と合わせて3人だけ。今季は延長戦がない。原監督は8回までに代走など野手を惜しむことなくつぎ込んでいた。9回は最終イニング。残りの野手3人の中で長打力のある亀井を先頭打者で起用した積極采配は、延長戦がないからこそ。そして劇弾が生まれた。

 延長戦のない今季はこの日の原監督のように投手、野手ともに早め、早めに起用する采配が各チームとも目立つだろう。控え選手にも緊張感が生まれるし、ベンチ入りメンバーも含めた「全員野球」がカギになる。問われるのは指揮官の想像力。これまで以上にベンチワークが重要になる。

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