専大松戸・深沢「鳳」に導かれ…成長一途の関東No.1サイド右腕、夏に羽ばたく

2021年03月26日 05:30

野球

専大松戸・深沢「鳳」に導かれ…成長一途の関東No.1サイド右腕、夏に羽ばたく
<中京大中京・専大松戸>2失点で完投も敗れた専大松戸・深沢(撮影・成瀬 徹)   Photo By スポニチ
 【第93回選抜高校野球大会第6日第1試合 1回戦   専大松戸0―2中京大中京 ( 2021年3月25日    甲子園 )】 【お帰り!春球児】運命だった。専大松戸の学校シンボルは鳳凰(ほうおう)。その名を持つ深沢鳳介(おうすけ)がエースとして聖地のマウンドに立った。父・竜之さん(51)が選んだ字は、その伝説の鳥が由来だ。
 関東No・1のサイド右腕は、中学までスリークオーターだった。だが、入学してすぐに腕を下げた。2学年先輩で中学の先輩でもある同じサイド右腕・横山陸人(現ロッテ)の影響と持丸修一監督の勧めで転向。指揮官の「横山に寄せてみろ」の助言で先輩の姿を目に焼き付け、才能は花開いた。昨秋の関東大会は2試合連続完封で、初のセンバツ出場を決めた。

 今大会2人しかいない右サイドの背番号1。特有の横滑りするスライダーと、この冬に習得したツーシームがさえわたり、6回まで無失点。球速は自己最速を6キロ更新する143キロを計測するなど成長を見せた。7回の不運な決勝ランニング2ランで負け投手になったが、3安打2失点完投の好投。持丸監督は「今日は100点。最高のピッチングだった」と称えた。

 いつも冷静な深沢。決勝点の場面も表情を変えなかったが、試合終了後のベンチ前で「負けた悔しさが込み上げてきた」と涙が頬を伝った。投げ合った大会屈指の好投手・畔柳を「No・1の投手と感じた」というが、一歩も引かない投球。「名に恥じない投球ができた」。鳳凰は英語で「チャイニーズ・フェニックス」。敗戦に屈せず、また、夏に羽ばたいてみせる。(柳内 遼平)

 ◆深沢 鳳介(ふかざわ・おうすけ)2003年(平15)11月5日生まれ、東京都江戸川区出身の17歳。第四葛西小1年から「雷サンダース」で野球を始め、上一色中では軟式野球部に所属。専大松戸では1年秋からベンチ入り。名前の読みは母・由紀さんが好きだったテレビドラマ「やまとなでしこ」で堤真一が演じた中原欧介が由来。1メートル77、75キロ。右投げ右打ち。

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