初の大役へ、阪神・藤浪に吹くフォローの風 開幕戦の神宮はセ6球団本拠地でベスト防御率

2021年03月26日 05:30

野球

初の大役へ、阪神・藤浪に吹くフォローの風 開幕戦の神宮はセ6球団本拠地でベスト防御率
神宮球場のマウンドで投げ込む阪神・藤浪(撮影・坂田 高浩) Photo By スポニチ
 心身とも準備は整った。阪神開幕投手の藤浪は25日、神宮球場で全体練習に参加。チームの船出となる大事な一戦へ向けて、胸の高鳴りを隠さなかった。
 「緊張感はありますね。当日はもっと緊張するでしょうし」

 矢野監督から大役を通達されてからの日々は、さまざまな思いが交錯した。本番が迫るにつれ「驚き」は「覚悟」に変化。「いよいよ始まるという感じ」と表情を引き締めた。

 マウンドに上がれば、眼前の敵をなぎ倒していくことに徹する。「(ヤクルトは)昨年と変わったということはない。打線の良いチームだと思っているので、その印象は変わらない」。野手陣が打撃マシンを高速化して対策していることも「別に気にしてない」と意に介さず。敵地といえども、セ・リーグ6球団の本拠地で最良の防御率2・50を記録する舞台は追い風が吹く。

 独特の空気も充満するオープニングマッチ。一筋縄でいかないことは自覚する。だからこそ、初回から出力全開を力強く宣言。9回打ち切りのルールも踏まえ、言葉にも一層、力を込めた。

 「どんどんリリーフをつぎ込む野球になると思う。いけるところまでいく気持ち。もちろん完投を目指したいですけど、出し惜しみするというよりは、どんどん良いボールを使っていきたい」

 キャンプから、昨季6割を占めた直球に頼らない新たな投球スタイルを模索し、変化球の精度アップに注力してきた。今春も最速150キロをマークしたスプリットに加えて、鋭く曲がり落ちるカットボールも向上。ワインドアップと合わせ“21年型”で快投を期す。

 登板前日はマウンドで30球を投じて感触を確認。球団で開幕投手が勝利すれば生え抜きでは11年の能見以来、実に10年ぶりとなる。「(調整は)良い感じでは来られていると思います」。新生猛虎を象徴する輝く1勝をその手でつかみ取る。 (遠藤 礼)

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