好投の秘密は「正座」? 今季チーム初完封 ソフトB・レイはウオーミングアップ時に独特のルーティン

2021年07月13日 05:30

野球

好投の秘密は「正座」? 今季チーム初完封 ソフトB・レイはウオーミングアップ時に独特のルーティン
<ソ・楽12>完封勝利にソフトバンク・レイは甲斐と抱き合って喜ぶ(撮影・中村 達也) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク8ー0楽天 ( 2021年7月12日    ペイペイD )】 来日初完封!ソフトバンクは12日、楽天に8―0で快勝し、連勝を3に伸ばした。コリン・レイ投手(31)が2安打完封で3勝目をマーク。8回2死まで無安打に抑える好投で、今季チーム初完封となった。初回に長谷川勇也外野手(36)が3点二塁打を放つなど、打線も4本のタイムリーを含む計11安打とつながった。
 快挙達成まであと4人だった。8点リードの8回2死一塁、無安打投球を続けてきたレイの122球目。炭谷に内角149キロツーシームを投じた後、クルリと体を反転させ打球の行方を追った。詰まらせた打球が右前にポトリと落ちると、ペイペイドームはため息に包まれた。

 「(無安打には)6回に初めて気付いた。でも、楽しんで投げることができたよ。ノーヒットノーランはできなかったけど、チームが勝てて良かった。そんなに簡単にいくもんじゃない」

 大記録こそ逃したが堂々の完封勝利。パドレス、マーリンズ、カブスと渡り歩いたメジャーで達成できなかった完封を、来日6試合目の登板でやってのけた。今季チーム初完封で3勝目。打者30人に対して「高校生の時以来」という135球を投げてわずか2安打に抑え「甲斐といい仕事ができた。うれしい」と笑みをこぼした。

 2回先頭からの4者連続を含む、来日最多8三振を奪った。4回は浅村を3球三振に斬る大胆さも見せた。最速151キロの直球、球速が変わらないツーシーム、カットボールなどで楽天打戦を寄せ付けない。工藤監督は「本当にいいなと思って見てました!ノーヒットノーランは、なかなかできるもんじゃないが、それに匹敵するナイスピッチング」と興奮気味に称えた。

 登板後でも塁間のダッシュ10本を怠らない努力家は「走ってからでいいか?」と必ず律義に報道陣に対応する。ウオーミングアップの時には「姿勢が落ち着くから」との理由で正座する独特のルーティンがある。頼りになる助っ人の好投で楽天戦の連敗は3でストップ。今季6度目の3連勝で首位・オリックスまで3ゲーム差と視界に捉えた。(井上 満夫)

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