巨人ドラ1・大勢が初球155キロ電撃本拠デビュー 153キロ超連発!前倒し登板も満点

2022年03月04日 05:30

野球

巨人ドラ1・大勢が初球155キロ電撃本拠デビュー 153キロ超連発!前倒し登板も満点
<巨・西>7回から登板した大勢(撮影・尾崎 有希) Photo By スポニチ
 【オープン戦   巨人5―0西武 ( 2022年3月3日    東京D )】 巨人は3日、東京ドームで西武とオープン戦を行い、5―0で快勝。ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が7回に3番手で登板し、最速155キロをマークするなど、剛速球を連発して3者凡退に抑えた。1月下旬に新型コロナウイルスの陽性判定を受けてキャンプは出遅れた横手の変則右腕が、本拠地のファンの前で衝撃デビュー。一気に開幕ローテーション候補に浮上した。
 うなる剛球に東京ドームが何度もどよめいた。7回に登板した大勢が、1イニングを3者凡退に封じる完璧な本拠地デビュー。コメントは「やっぱり(プロは)一発があるなという雰囲気を感じられた。三振を取りたかったけど、3人で抑えられたので良かった」と初々しかったが、投じたボールはえげつなかった。

 「思い切って腕を振っていこうと思って投げた」とあいさつ代わりとなった先頭・柘植への初球。この日の最速となる155キロの剛球が真ん中低めに決まる。乗った。6球目の154キロで二ゴロに封じると、続く通算442本塁打の中村にはオール直球の3球勝負。153キロで遊ゴロに仕留めた。最後は山田も153キロで二ゴロ。右のサイド右腕は投じた11球中、直球の全8球が153キロを超えた。

 キャンプイン直前の1月27日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。まさかの出遅れ。復帰後は3軍で汗を流し、2月24日に1軍に合流した。帰京後の1日に、シート打撃でプロで初めて打者を相手に投球したばかり。当初は5、6日の日本ハム2連戦(札幌ドーム)のどこかで実戦デビューの予定だったが、桑田投手チーフコーチの「ブルペンで投げるのであれば、試合で1イニング投げる方がいい」という判断で前倒しに。この日の練習中に登板を告げられたが「チャンスは多くない。自分の投球をしよう」と切り替え、満点デビューにつなげた。

 大勢が「昔から緊迫した場面で投げる中継ぎへの憧れはある」と話しているが、原監督は「もう一回ぐらいリリーフで投げて、そのあとにどう判断するか。僕は先発の中の一人だと思っている」と先発候補であることを明かした。球団史上初めて名前の「大勢」のみが登録名。「大勢の人を魅了していけるように」と誓う最速157キロ右腕が、豪快に第一歩を踏み出した。(花里 雄太)

 【大勢(たいせい)】☆生まれ&サイズ 1999年(平11)6月29日生まれ、兵庫県出身の22歳。1メートル81、88キロ。右投げ右打ち。本名は翁田(おうた)大勢。

 ☆球歴 小1から野球を始める。西脇工2年秋から投手に専念。甲子園出場なし。関西国際大では最速157キロを計測。21年ドラフト1位で巨人入り。

 ☆名前の由来 生まれたときに川崎病を発症。「中学までは定期的に病院で検診に行ったりしていました。いろいろな人に心配されたから“大勢の人に”という意味で大勢になりました」。

 ☆筋肉マニア 大学時代からパーソナルトレーナーとトレーニング。「肩甲骨を意識したら股関節がしっかり立つとか、腹斜筋とか細かいところで体の使い方を理解したらいいんじゃないかなと思います」。

 ☆驚異の回転数 大学3年時に直球の回転数を計測。1分間に「2500とか2600(回転)くらいですかね」。

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