日本ハム・立野が先発ローテ入りへ大前進　今季最長5回を零封「悪くてもある程度試合をつくれるように」

2022年03月14日 05:30

野球

日本ハム・立野が先発ローテ入りへ大前進　今季最長5回を零封「悪くてもある程度試合をつくれるように」 — ＜広・日＞日本ハム先発・立野（撮影・村上　大輔） Photo By スポニチ

【オープン戦日本ハム0―3広島（ 2022年3月13日マツダ）】日本ハム・立野が先発ローテーション入りへ大きく前進した。今季最長の5回を投げて6安打零封。3回以外は毎回の走者を許しながら、背番号33の3年目右腕は本塁を踏ませなかった。「状態が悪い時に悪い…では勝てる投手じゃなくなる。悪くてもある程度は試合をつくれるように、というのを心掛けています」と胸を張った。

　アクシデントも乗り越えた。4回先頭の西川が放った打球は投手強襲。瞬時に避け、左脇腹をすり抜けて中前打となった。長野を二ゴロ併殺に仕留めた後、坂倉の打球がまたも強襲。とっさに出したグラブに当たって直撃は免れた。「広島の選手、打球速過ぎです」と苦笑いを浮かべた。

　昨季は9月から先発ローテーションに定着し、先発では10試合で4勝3敗、防御率2・17をマーク。今季は開幕からのフル稼働が求められる。本人も自覚はしているが、キャンプでは焦りが力みにつながっていたという。「一年間投げることが目標と気づいて気持ちが楽になった」。精神的な充実が好投につながっている。

　ここまで対外試合4試合に投げ、計13回13安打1失点。2月8日の阪神との練習試合で初回に失点して以降、12イニング連続無失点とアピールを続け、「テンポの良い投球は引き続きやってもらいたい」と武田投手コーチの評価も高い。昨オフに一緒に自主トレで滝行をしたDeNAの東は開幕投手に決定。「リーグは違うが、負けたくないですね」と言い切った。（清藤　駿太）