ソフトB・千賀で尻に火1差 10年ぶりの屈辱…柳田もリチャードも不発でシーズン17度目零敗

2022年09月19日 04:45

野球

ソフトB・千賀で尻に火1差 10年ぶりの屈辱…柳田もリチャードも不発でシーズン17度目零敗
<オ・ソ>3回、先制点を許した千賀は渋い表情でベンチへと戻る(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   ソフトバンク0―2オリックス ( 2022年9月18日    京セラD )】 エースで痛恨…。ソフトバンクは18日、2位のオリックスに0―2で敗れ、優勝マジック「9」のまま2連敗で1ゲーム差に迫られた。前日17日も完封負けしており、シーズン17度の零敗は10年ぶりの屈辱。打線のゼロ行進は20イニングになり、7回2失点に抑えた千賀滉大投手(29)を全く援護できなかった。相手先発左腕、宮城の対策で起用したリチャード内野手(23)も不発。19日も負けると、マジック消滅の可能性がある。
 0―2の9回2死でデスパイネがワゲスパックの高め直球ボール球に巨体を一回転させ、空振り三振。叩き付けたバットで赤土が飛び散って試合も散った。2試合連続の4安打で2戦連続零敗。12年以来、10年ぶりのシーズン17度目の零敗だ。優勝マジックは「9」で足踏みし、オリックスとのゲーム差はついに「1」となった。

 「完封、完封じゃあ勝ち目ないですからね。明日はしっかりともう1度、やり…やり返しましょう」。藤本監督は片足を帰路に向けたまま約40秒で会見場から立ち去った。

 エースが先発した試合だっただけに、傷は深い。千賀は0―0の3回2死三塁でフルカウントから福田にフォークを中前に運ばれて先制された。4回には1死一、三塁で中犠飛を許し、7回6安打で2失点の力投も6敗目。「先制点を与えたしまったことが、今日の試合を決めてしまったと思います。申し訳ない」と謝罪した。

 17日の右腕・山本に続き、左腕・宮城の前に打線が沈黙した。16日の楽天戦の8回から20イニング連続無得点になった。シーズン序盤、4月9日の西武戦から同12日のロッテ戦にかけて喫した30イニング連続無得点の“永遠のゼロ”の悪夢が、よみがえってきた。6回からの救援投手も打てず「投手がいいということですよ。以上です!」と指揮官は吐き捨てるように言った。

 宮城対策として、過去4打数4安打2本塁打と相性抜群だったリチャードを昇格させ7番で即スタメン起用したが、この日の宮城には2三振。リリーフの山崎颯にも三振で3の0。4回2死満塁では牧原大が一ゴロに倒れた。2番手の宇田川を6回1死から連打してつくったチャンスも、後続の柳田、デスパイネが連続三振。好機で空転は響いた。主砲の柳田は2試合で8打数無安打、4三振と苦しんでいる。

 19日も敗れてロッテが引き分け以上なら優勝マジックが消滅する。抜け出すか、混戦に逆戻りか。正念場だ。(井上 満夫)

 《19日負ければマジック消滅の危機》〇…ソフトバンクがマジック対象のオリックスに敗れたため、優勝マジックは9のまま。最短Vは25日に伸びた。なお、19日にソフトバンクがオリックスに敗れ、ロッテが日本ハムに勝つか引き分けた場合、ロッテに自力でソフトバンクの上位になる可能性が復活。ソフトバンクのマジックは消滅する。

 《今宮死球交代…左膝裏付近》〇…打撃好調な今宮の死球交代も痛かった。1―0の4回1死一、二塁で、宮城の直球を左膝裏付近に受けた。悪化を避け、大事を取っての措置で6回1死一塁で代打に川瀬を送られた。藤本監督は試合後は「大丈夫です」とだけ言い残した。

 《グラシアル2軍、リフレッシュ休養》藤本監督が、心身リフレッシュのためグラシアルの2軍行きを決断した。この日に大砲は登録抹消された。オリックス戦前に「本人も“こんなスランプは初めて”ということで。悩んで打席にいっても、結果は出ない。10日間で何とか状態を上げてきて、と言ったら“分かった。ありがとう”と」。9月は出場11試合で打率・188、0打点と絶不調だった。

おすすめテーマ

2022年09月19日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム