西武「心から誇りに思う」 “超ファインプレー”の男性ファンを球場に招待

2022年09月19日 08:00

野球

西武「心から誇りに思う」 “超ファインプレー”の男性ファンを球場に招待
ベルーナドームに招待された(左から)若松さん、吉田さんと、記念品を贈呈した奥村球団社長 Photo By スポニチ
 西武球団が粋な計らいをした。17日の楽天戦前、西武ファンの一般男性が大型ビジョンで紹介された。何をした人たちなのか。
 7月24日のことだった。埼玉県朝霞市在住の竹内寿博さん(53)と所沢市在住の吉田和弘さん(44)が西武―楽天戦の観戦にベルーナドームに向かおうとしていた時だ。柳瀬川で「子供が溺れている」という声を聞いた。職場は違うが熱狂的な西武ファンとして知り合いになった2人。近所の若松秀典さん(43)と3人が川に急ぐと、子供4人が、溺れた12歳の男子小学生の手足を引っ張り必死に引き上げようとしていた。

 男児は意識がないような様子だった。3人は服を着たまま川へ入り、何とか岸に引き上げた。背中を叩き、水を吐き出させて息が戻った。懸命の救助と適切な処置で一命を取り留め、ドクターヘリで搬送された男児は元気に回復していたという。

 3人には所沢警察署が8月24日に感謝状をそれぞれ贈呈。このことを知った奥村剛球団社長は「われわれ球団も選手もチームも、皆さんのようなライオンズファンがいてくれることを心から誇りに思う」と3人をぜひとも球場に招待したいと願い出て、17日に記念品の贈呈を行ったのだ。

 その日は「子供支援」を柱とする球団の活動の企画試合で、特別ユニホームを着用することから招待日として設定。吉田さんと若松さんがビジョンで紹介され、スケジュールが合わなかった竹内さんは別の日に招待されることになった。吉田さんも、若松さんも「お子さんも回復して元気にされていると聞いてとてもうれしい。本当に良かった」と語り、プレゼントされた辻監督の直筆サインと選手着用キャップを大事そうに持ち帰っていた。(記者コラム・神田 佑)

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