×

日本ハム・上沢が来オフのメジャー移籍直訴 来季1年だけの一本勝負へ「新庄監督を日本一にして行く」

2022年12月02日 06:00

野球

日本ハム・上沢が来オフのメジャー移籍直訴 来季1年だけの一本勝負へ「新庄監督を日本一にして行く」
来季の目標を書いた色紙を手にポーズする上沢(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 日本ハム・上沢直之投手(28)が1日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、来オフのポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を直訴した。今季は右足骨折による離脱もあり8勝9敗、防御率3・38。2000万円増の年俸1億7000万円でサインした右腕は、来季チームを日本一に導く活躍を見せて自身の夢をかなえることを誓った。
 球団事務所の外では雪が舞う中、上沢が雪をも解かしそうな熱い思いを吐露した。会見中に「ちょっと言いそびれた」と切り出すと、球団に来オフのメジャー挑戦を直訴したことを明かした。

 「メジャーで挑戦したいという意思を伝えた。(エンゼルスの大谷)翔平が米国に行った後から、死ぬまでに経験してみたいという気持ちが強くなった。一度きりの人生なので挑戦したい」

 昨オフに上沢から将来的なメジャー挑戦願望を伝えられた吉村浩統轄本部長は、今回の席上で正式に直訴され「選手の夢は尊重する」と説明。その上で「過去に認めている選手は圧倒的な成績を残したり、優勝に貢献している。来年の成績が重要」と結果を残せば容認する方針を示した。

 メジャー挑戦の夢は来季1年だけの一本勝負。上沢は「1年勝負して駄目だったらすぱっと諦めようと思っている。来年しっかりと成績を残して新庄監督を日本一にして行くというのが僕の中でも一番いい形」とした。過去に元大リーガーの新庄監督から「米国に興味ないの?」と問われた際に「あります」と伝えると、「いいじゃん」と背中を押されたという。

 プロ11年で2桁勝利は18年と21年の2度。「“日本での成績も大して残していない”と言われると思うけど、人生の今までの決断って、死ぬ時に後悔しない方を決断してきて、行きたいという決断に至った」と説明した。相談してきた元同僚の有原(レンジャーズからFA)は今季までの2年でメジャー通算15試合で3勝7敗、防御率7・57と苦戦。「だからこそ、何が違うんだろう…と。ズタボロになってもいい。経験することが凄く大事。経験しなかったら何が凄いのかも分からず、そのまま人生終わるって、人生無駄にした気持ちになると思う」と熱っぽく語った。

 「人生を懸けて戦う」という来季は、リーグ最多投球回を目標の一つに掲げ「優勝するためには自分の背番号(15)くらい勝てないと優勝できない」と宣言。キャリアハイの成績を残して優勝を置き土産とし、夢を追って海を渡る。(東尾 洋樹)

 【上沢に聞く】 ――メジャーを意識したのは。
 「(18年に)日米野球に出た時に、世界の選手が集まるところでやる野球って、どんな感じなんだろうと思った。挑戦したいなという思いが年々強くなっていった」

 ――大谷と連絡は。
 「翔平とは本当にたまにです。有原さんとはファイターズ時代から凄く仲良くさせてもらって、シーズン中も何度か連絡は取っていた。まず僕が行きたいと言っても、獲ってもらえる球団がないと話にならないので」

 ――家族の反応は。
 「僕の夢を応援して、ついて行くと言ってくれた」

 ――同僚への報告。
 「近藤、松本剛には挑戦できるならしたいと話していた。“もし本当に行ったら、俺らも楽しみだし、マジで頑張ってくれ”と言ってくれた」

 ――マイナー契約の場合は。
 「そこは難しい。家族もいるので、無理させることはできない」

おすすめテーマ

野球の2022年12月02日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム