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巨人もヤク・村上も厳重取り締まり! 阪神・伊藤将、来季も“甲子園の安全”守ります

2022年12月02日 05:15

野球

巨人もヤク・村上も厳重取り締まり! 阪神・伊藤将、来季も“甲子園の安全”守ります
白バイにまたがり敬礼ポーズを決める、甲子園警察1日署長を務めた阪神・伊藤将(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 ホームの牙城を守る。甲子園警察署の一日署長に任命された伊藤将が阪神甲子園駅前での「年末特別警戒発隊式」に出席。集まった署員に対しては「市民の安全を守るよう」と訓示を述べた一方で、自身は甲子園での連勝街道を突き進むことを誓った。
 「(来季も連勝記録を)継続していきたい。(甲子園は)ファンの方が一番多いですし、ホームグラウンドなので、そこでいい試合を見てもらいたい」

 得意とする本拠地での躍動を約束。甲子園では今季11試合に登板して7勝(0敗)を誇り、21年9月1日の中日戦から10連勝中だ。また宿敵の巨人に対しても圧巻の成績を記録。今季は3戦3勝で甲子園では2試合連続で完封勝利を挙げるなど、存在感を発揮した。「(巨人戦は)阪神ファンの方も一番盛り上がる対決だと思う。勝って喜んでもらえたら」。“巨人キラー”継続は来季もホームを守るうえで強みとなるに違いない。

 そして強敵相手となる3冠王のヤクルト・村上の警戒も忘れない。チームは甲子園で6本塁打を許すなど手を焼いた。しかし26歳左腕は今季「村神様」を8打数1安打に封じた。「(来季も)勢いをつけないようにやっていきたい」と真剣なまなざしで語った。

 また、1年間の集大成となる契約交渉では3600万円増の8000万円で更改。来季プロ3年目としては球団歴代3位の年俸額となった。ここでようやく頬を緩めた。「こんなにもらっていいのかなと。うれしかった」。開幕から先発ローテーションを守り9勝をマーク。セ・リーグ最多の6完投などが評価された。来季は2桁勝利と初の規定投球回数到達を目標に掲げる。タイトルについて問われると、今年の新語・流行語でトップテン入りした「知らんけど」とは返答せず、「最多勝を獲りたい」と即答。来季も期待度十分の先発左腕が、まずは甲子園11連勝に挑む。(長谷川 凡記)

 【データ】伊藤将(神)は今季20試合に登板して6~8月の7連勝を含む9勝(5敗)。青柳の13勝に次ぎ、西勇に並ぶチーム2番目の勝ち星を稼いだ。特に巨人相手に3戦3勝、防御率0・38の無双状態。5月22日と7月14日の巨人戦2試合連続完封は85年ゲイル以来、チーム37年ぶりの快挙だった。また完投数を前年の1度から両リーグ最多の6度に増やし、救援陣の温存に一役買った。
 【データ】甲子園では21年9月1日の中日戦から今季9月7日のヤクルト戦にかけて10連勝。阪神の投手で甲子園10連勝以上は小林繁の10連勝(79~80年)以来42年ぶり。ほかに1リーグ時代の御園生崇男14連勝(36~38年)と若林忠志11連勝(43~44年)。2リーグ制以降に村山実の12連勝2度(66年、70~71年)があり、5人目で6度目。左投手では伊藤将が初めてだった。

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