大谷、ヌートバー、WBCの感動再び 「MLB THE SHOW 23」

2023年05月03日 14:10

野球

大谷、ヌートバー、WBCの感動再び 「MLB THE SHOW 23」
「MLB THE SHOW 23」の一場面。マウンドでの大谷 Photo By 提供写真
 エンゼルスの大谷翔平は3日(日本時間4日)、セントルイスでのエンゼルス―カージナルス戦で先発予定。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、MVPとして侍ジャパン世界一に貢献した大谷翔平と不動の1番打者として牽引したラーズ・ヌートバーの直接対決が実現する可能性がある。
 あのWBCの名場面の数々を、自分で選手になって体験できるのが3月28日に発売されたビデオゲーム「MLB THE SHOW 23」だ。22年度版「MLB THE SHOW 22」は大谷を表紙に起用し話題となったが、23年度版はシリーズで初めてWBCとのコラボレーションが実現。実際にあったハイライト場面をプレーするモードがある。ソニー・インタラクティブエンタテイメント(SIE)からサンプルの提供を受け、記者も体験してみた。

 何度やってもテンションが上がるのが、究極の名場面。決勝の「日本-米国」戦9回2死、大谷翔平対マイク・トラウト。場所はマイアミのデポトパーク。現実には大谷はスィーパー、直球、直球、直球、直球、スィーパーで空振り三振に打ち取ったが、配球は自分の好みで選べる。トラウトが投げてくると予想していたスプリットでもいいし、意表をついてカーブでもいい。

 「侍16番」のユニフォームに身を包み、ミッションは大谷のように三振を奪うことだ。ちょっと難しかったのは同じくマイアミのデポトパーク、準決勝のメキシコ戦で9回に村上宗隆がジオバンニ・ガレゴス投手からサヨナラ安打を放ったシーン。こちらも現実通りに、逆転打が出るまで何度もチャレンジできるのだが、一、二塁からの逆転打はホームランでも打たない限り結構難しい。しかも二塁走者は大谷なのだが、なぜか一塁走者は俊足の周東佑京ではなく吉田正尚のままだった。

 ヒットは打てても、一塁走者を生還させる長打はなかなか出ない。その他、チェコ戦で先発登板した佐々木朗希や、イタリア戦で本塁打を放った吉田の打席も体験できる。佐々木のフォームは膝が良く上がっていて、101マイルの直球、 落差あるフォークともに迫力がある。一方で吉田の顔はどちらかというと菊池雄星投手の顔に似ているような気がした。

 さて、この23年度版で、もう一つの新企画はニグロリーグモード。ニグロリーグ野球博物館館長 ボブ・ケンドリック氏のナビゲーションで、同リーグの歴史や名選手について学べるとともにゲームでもプレーできる。サチェル・ペイジ、ジャッキー・ロビンソンらが有名だが、お薦めは二刀流のマーチン・ディーゴ選手。大谷のように長身でハンサムで、1935年のオールスターゲームにファン投票1位で選ばれ、3番中堅手で先発、延長11回にリリーフ登板した。

 「MLB THE SHOW」シリーズは年々進化しているが、23年度版で映像はさらにリアルになり実写に近づいてきていると感じた。大谷やダルビッシュなどスター選手については、細かい仕草までしっかりと再現されている。(奥田秀樹通信員)

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