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らしくなかった広島・坂倉が満塁弾!“ベイキラー”発揮5打点の大暴れ「何点あってもいいと思って」

2023年05月03日 05:03

野球

らしくなかった広島・坂倉が満塁弾!“ベイキラー”発揮5打点の大暴れ「何点あってもいいと思って」
9回1死満塁から中越え満塁弾の坂倉(撮影・長久保 豊) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島6-1DeNA ( 2023年5月2日    横浜 )】 広島は2日、7連勝中の首位・DeNAを6―1で下した。同点の9回に敵の守護神から一挙5得点の猛攻。秋山翔吾外野手(35)の一塁内野安打で勝ち越すと、坂倉将吾捕手(24)が右中間へ3号満塁弾を運んでトドメを差した。8回に救援したターリーが2勝目。2連勝で再び貯金1とした新井監督は「本当にいい勝ち方だった」と笑顔でナインを称えた。
 一方的に押された試合を耐えに耐え、最後の最後に突き放した。7連勝中、本拠地・横浜では9連勝中だったDeNAの勢いを止める9回の集中打。秋山の勝ち越し打に続いて、トドメの一撃を放った坂倉は笑顔で充実感をにじませた。

 「僕自身も追加点が欲しいと思っていた。(DeNAは)ハマスタでたくさん勝っているし、(9回裏は)打順も2番からで好調な宮崎さんや牧がいる。何点あってもいいと思って。良かったです」

 敵の守護神・山崎を粉砕した。秋山の適時内野安打で勝ち越し、なおも1死満塁で坂倉。カウント1―1からの高め直球を振り抜くと、打球は右中間へ吸い込まれた。4月16日ヤクルト戦以来となる3号は通算3本目の満塁弾。3本はいずれもDeNA戦で放っており、キラーぶりを発揮した格好だ。

 「受けている感覚があったし、何かバットが出てこない感覚もあった。ただ(4月30日の)巨人戦の3戦目からいい感じで打席に入れてはいます」

 巧打を誇る左打者は今季は開幕から“らしく”ない低打率にあえぐ。「構えが決まらず、打席でモゾモゾしている感じ」と珍しく漏らしたことも。捕手専念の影響には「(攻守で)切り替えはしているつもり」と首を横に振るものの、とりわけ得点圏で凡退シーンが目立っていた。

 「投手陣が耐えたから最後の集中打につながった。開幕前に、自分たちは試合をしながら強くなっていかないといけない…と言ったけど、今日はそういう試合だったと思う」。新井監督はナインの奮闘を称え、坂倉については「考えることなどがたくさんあって大変だと思うけど、ここ数試合は坂倉本来の打撃ができてきている」と上昇を予告する。

 実際に2回無死二、三塁で放った先制の左犠飛は、得点圏19打席目に挙げた初打点。同20打席目にして放った初安打が9回の満塁弾だった。5打点は20年7月11日中日以来だ。間違いなくバットで勝利を引き寄せた。

 「いろんな人に助言をもらい、自分の中でいいものが見つかったので、継続できれば」

 扇の要を担いつつ、24歳はバットでの貢献も強く誓っている。(江尾 卓也)

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