大商大が優勝 主将兼エース・上田 「約束を果たせて良かったです」 監督から言われていたのは

2023年05月18日 06:00

野球

大商大が優勝 主将兼エース・上田 「約束を果たせて良かったです」 監督から言われていたのは
<大経大・大商大>優勝を決めポーズを決める(左から)大商大・高太一、上田大河、野中太陽(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【関西六大学野球最終節2回戦   大商大5―2大経大 ( 2023年5月17日    マイネット皇子山 )】 最終節2回戦2試合が行われて全日程が終了し、大商大が3季連続24度目(旧関六時代の4度を含む)の優勝を飾った。大商大は全日本大学野球選手権大会(6月5~11日の6日間、神宮球場、東京ドーム)の出場権を獲得。5日の初戦で札幌学生野球連盟の代表校と対戦する。今春5勝とフル回転した今秋ドラフト上位候補のエース・上田大河主将(4年)は、悲願の全国制覇を見据えた。
 大商大の主将兼エースが春の主役を堂々と演じ切った。最速154キロ右腕・上田が、ともにリーグ1位となる5勝、防御率1・33と圧倒し頂点に立った。「(富山陽一監督に)優勝して握手しようと言われていた。約束を果たせて良かったです」。完封勝利した翌日の2回戦は、三塁側ベンチからナインを鼓舞。優勝が決まると、歓喜の輪に飛び込んだ。

 初の日本一を目指した昨秋の経験が原動力だ。明治神宮大会の準決勝・国学院大戦に先発して自身は6回3失点(自責1)で敗退。悔しさをかみしめ「主将として神宮に戻る」と誓った。そして新チームの主将に志願。富山監督からは「主将はチームが最優先。大学日本代表に行けないかもしれないぞ」と覚悟を問われたが、「誰より経験を積んでいる僕がチームを引っ張って全国に行く」と譲らなかった。

 登板前には必ず指揮官が「おまえで負けたら仕方ないから」と背中を押してくれた。コンディションが整わなかった同学年のプロ注目左腕・高太一が登板4試合にとどまる中、自身は今春11戦中8試合(先発5)に登板するフル回転で、チームの先頭に立った。「全国大会で借りを返すためにやってきた。何回も負けては意味がない」。自身の実力を証明する全国舞台とする。(河合 洋介)

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。大商大高(大阪)では1年春からベンチ入りし2年秋から背番号1。大商大では1年秋からリーグ戦に登板して通算16勝。遠投120メートル、50メートル走6秒5。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年05月18日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム