阪神・岡田監督采配また的中!?「木浪のゲッツーが一番大きかったわ」坂本には見事セーフティースクイズ

2023年08月13日 06:45

野球

阪神・岡田監督采配また的中!?「木浪のゲッツーが一番大きかったわ」坂本には見事セーフティースクイズ
<神・ヤ>6回1死一、三塁、坂本はスクイズを狙うも大西が野選で同点となる(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4-3ヤクルト ( 2023年8月12日    京セラD )】 阪神・岡田監督の采配がさえ、9連勝につなげた。この日はセーフティースクイズが的中。1点を追う6回1死一、三塁。坂本の初球に指示を出した。強めに転がった打球は、一塁寄りの投前へ。処理を焦った大西がボールをそらし、オールセーフで同点になった(記録は犠打と投手野選)。
 5時間16分の長い試合を終え65歳の指揮官は疲労の色を浮かべながら報道陣の前に姿を見せた。「序盤はあまり覚えてない」と言いながらも、勝負手の同点スクイズは、当然、鮮明に覚えていた。

 「昨日もタイムリーが出なかったけど、今日はそんなにヒットも出なかったし。裏(の攻撃)だから、まず同点っていうのはあったんでね」

 采配に応えた坂本は「もうちょっとちゃんとバントができたら良かったけど。サインが出るだろうと思っていたし、何とか追いついてその後も粘れたことが、最後の輝のサヨナラにつながったと思う」と振り返った。初回2得点のあと本塁が遠い苦しい展開。ベンチと選手が一体になって試合を振り出しに戻した。

 9連勝中、打つ手がことごとく良い方向に向かっている。2日前の巨人戦は代打の代打で送り込んだ原口が追加点の2ラン。前日は1イニング4人の投手起用で試合をつくり、代打の糸原が決勝打を放った。この日は救援投手6人を送り込んで、接戦をものにした。

 勝因を分析する視点は、独特だった。

 「木浪のゲッツーが一番大きかったわ。あれで(打席の回らなかった)桐敷が2イニングいけたから」

 坂本の同点スクイズの後、木浪が併殺に倒れていなければ桐敷に代打。そうすれば延長戦で投手の駒が足りなくなっていたと、振り返った。自軍の併殺を「助かった」と語る知将の頭脳が連勝を呼んでいる。(倉世古 洋平)

【データ】
 ○…阪神は5月に続く今季2度目の9連勝。同一シーズンに9連勝以上を2度は、1リーグ時代の37年秋、14連勝と9連勝で優勝して以来86年ぶり2度目。なお、セで過去に同一年に複数回9連勝以上した延べ14チームのうち、12チームが優勝しており、V確率は86%だ。
 

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