阪神・近本 ファンが選ぶ年間MVP大賞に輝く 全投票数の4割を超える圧倒的支持

2023年12月31日 05:15

野球

阪神・近本 ファンが選ぶ年間MVP大賞に輝く 全投票数の4割を超える圧倒的支持
阪神・近本 Photo By スポニチ
 SNSとの連動企画「ファンが選ぶ年間MVP大賞」の投票をX(旧ツイッター)上で行い、近本光司外野手(29)が全投票数の4割を超える2851票を集めて大賞に輝いた。ノミネートはスポニチが厳選した投打の主力4選手。レギュラーシーズンで2年連続4度目の盗塁王を獲得し、日本シリーズでも最高殊勲選手賞(MVP)に選ばれるなど38年ぶりの日本一に貢献した猛虎の切り込み隊長が、ファンからの称賛を集めた。 (取材・構成=遠藤 礼、八木 勇磨、石崎 祥平、阪井 日向)
 猛虎が誇る不動の切り込み隊長・近本が、年間大賞に輝いた。得票数2位の大山を引き離して独走。18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一をけん引したプレーが虎党の心を奪い、記憶に残った。

 「1番打者としての出塁も走塁も得点圏打率も守備もすべてが揃っている頼れる漢!」

 かけちゃんさんの感想通り、シーズン序盤からコンスタントに安打を積み重ね、出塁すれば、すぐさま盗塁を仕掛けてチャンスメークした。「不動のリードオフマンであり、無類の勝負強さを発揮。私は近本を推します」とみちのくダイヤジャックNEWversionさん。恐怖の8番・木浪が好機を演出し、近本が還す鉄板の得点パターンも形成し、打線をけん引した。

 “鉄人”ばりの頼もしさで、チームを鼓舞もした。「ケガでの離脱もありましたが、最短で戻ってきてくれたことには感謝しかありません」とmisaさん。7月2日巨人戦で右脇腹付近に死球を受け右肋骨(ろっこつ)骨折で戦線離脱も、球宴明け初戦となった22日ヤクルト戦で復帰。以降、何食わぬ顔で安打を量産し続けた。

 9月21日巨人戦の1打席目の右前打で通算768安打とし、新人から5年目以内の安打数でプロ野球歴代1位に立った。死球禍による2度の離脱もあって129試合の出場にとどまりながらも143安打を積み重ね、最終的に通算安打数を773まで伸ばした。

 セ・リーグMVPこそ同郷の兵庫・淡路島出身である村上に譲ったが、日本シリーズでは打率・483(29打数14安打)を記録しMVPを獲得。自身4度目の盗塁王に加え、ともに3年連続のゴールデングラブ賞、ベストナインにも輝いた。

 28日に村上らとともに淡路島で行っている自主トレを公開した際には「(来季も)安定した成績を残せるように、僕らしくやっていきたい」と決意を新たにした近本。来季は、球団史上初となるリーグ連覇&2年連続日本一の先頭に立つ。(ポスト内容は原文ママ)

 <近本2023年の歩み>
 ▽初のサヨナラ安打 4月1日のDeNA戦、延長12回2死満塁で山崎から自身初の劇打。
 ▽通算10本目の初回先頭打者本塁打 6月30日の巨人戦、1回表に戸郷から記録。
 ▽戦線離脱 7月2日の巨人戦で右脇腹に死球を受け、4日に右肋骨骨折のため登録抹消。ファン投票で選ばれていた球宴は出場辞退。
 ▽1試合4安打&3盗塁 8月5日のDeNA戦で記録。1958年7月20日に辰市邦輔が国鉄とのダブルヘッダー第2試合で達成して以来、球団65年ぶり。
 ▽日本シリーズMVP 7試合で29打数14安打、打率・483で最高殊勲選手賞。
 ▽タイトル・表彰 28盗塁で2年連続4度目の盗塁王。外野手部門でゴールデングラブ賞とベストナインを3年連続3度目の獲得。球団が制定し、社会貢献活動やファンサービスに取り組んだ選手を表彰する若林忠志賞を受賞。

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