阪神・前川 「まだ打ってはいけない球に手を出している」OP戦打率3割締めへのテーマは「我慢」

2024年03月19日 05:15

野球

阪神・前川 「まだ打ってはいけない球に手を出している」OP戦打率3割締めへのテーマは「我慢」
阪神・前川 Photo By スポニチ
 阪神・前川が、19日から行われるソフトバンクとの敵地2連戦で、2年前の屈辱から成長した姿を証明する。
 「今まで同様、ちゃんと気を引き締めて、一試合一試合、一打席一打席しっかり準備して打席に入りたい」

 同じペイペイドームにホロ苦い記憶がある。新人だった2年前。3月13日に甲子園で行われた巨人とのオープン戦に「7番・左翼」で初めてスタメン出場した。当時は1軍体験の意味合いが強かった一戦で、いきなり2安打デビュー。そのまま博多遠征行きの切符をつかんだ。しかし、15、16日のソフトバンク2連戦では2試合で8打数無安打。計5打席で4三振に終わった。

 その屈辱も糧に、外野のレギュラー候補の一人に成長。2連戦で先発予定の和田、東浜ら一線級の相手から打てば、さらに評価は上がる。ここまでオープン戦では13試合の出場で打率・290(31打数9安打)と上々の数字。オープン戦の3割締めも目前に迫る中、「やれることをしっかりやっていきたい」と誓った。大きなテーマの一つが「我慢」だ。

 「まだ打ってはいけない球とかに手を出している。そういうところはちゃんと我慢して、打つべき球をしっかり打てるように」

 2月17日の楽天との練習試合。一塁走者に盗塁のサインが出ている状況で初球を簡単に打ち上げた。中飛に倒れ、岡田監督から「1球チームのために我慢しよった、ってのがアピールやん。あんなんシーズンでやったら大変やで。ヒット、ホームラン打つのがアピールやない」と指摘された。状況に応じた打撃の重要性を痛感した21歳は、オープン戦序盤の出場5試合では12打席無安打ながら4四球。我慢を重ねるうちに結果もついてきた。

 がむしゃらにバットを振っていた2年前とは明らかに違う。「自分のできることをしっかりして、結果を残せるように」。好投手の“打つべき球”を“打つべき時”に仕留め、成長を証明する。(石崎 祥平)

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